秋の彩りと冷たい雨
毎年この時期になると「今年こそは紅葉スポットをまわるんだ」と意気込みながら、今年も実現できていません。雨が降り続き、強風で日本海は大荒れの日々。秋をゆっくり楽しむ前に、既に冬支度をはじめました(笑)
今年は「雨の日」をテーマに撮影することが多いこともあって、雨と紅葉を絡めた写真が撮れないか考えていたのですが、今回の記事では、冷たい雨の日に立ち寄った石川県能登町にある平等寺(びょうどうじ)を紹介したいと思います。
平等寺は、僕が能登半島を活動拠点にしてから、よく撮りに行っているお寺です。「平成の大合併」以前は、石川県に残る最後の村となっていた「旧柳田村」(現在は柳田)にあって、能登の「あじさい寺」としても知られています。そして春は桜、秋は紅葉も楽しめることもあって、一年を通して写真を楽しめる場所なのです。
僕が行った時期はちょうど見頃だったようで、紅く染まったモミジがとても美しかったです。雨に濡れて、しっとりとした雰囲気はまさに僕が求めていたもの。
何度も同じ場所で撮っているからこそ、新しい発見がないか探っていくことが好きで、視点や構図を変えながら、気付けば1時間ほど撮り続けていました(笑)
(天候や時間帯にもよると思いますが)僕が平等寺に行ったときは散策路には僕しかおらず、この紅葉を独り占めすることができました。全然紅葉スポットまわれてなかったのですが、もうこの時点でお腹いっぱいの状態で大満足(笑)
金沢からも車で2時間ほどかかる位置にあるため、なかなか気軽に行けないかもしれませんが、混雑を避けながら紅葉を楽しむにはもってこいの場所だと思います。
「枯れる」や「朽ちる」といった言葉はどこかマイナスに感じますが、燃え盛るように染まる紅葉をみると、自然の偉大さを感じます。
里山に囲まれた能登町の柳田地区は、季節によって様々な色彩を見せてくれますが、今年も本当に楽しませてくれました(冬は能登半島でも特に雪深い地域なので、積雪は心配ですが)。年末にかけて慌ただしい日々を送られていると思いますが、お近くにこられた際はぜひ平等寺の色彩を楽しんでください。
それでは。
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