アートと建築の美しい空間
季節の変わり目。暑さが一段落して、肌寒くなってきましたね。
気温の変化とともに少しずつ木々の葉が色づいていき、「秋」を感じる機会も増えてきました。秋というと、食欲の秋とか読書の秋とか様々な「○○の秋」という言葉がありますが、僕は「芸術の秋」を感じてきました。
北陸では現在、奥能登国際芸術祭2020+をはじめ、芸術のイベントが各所で行われています。今回紹介する北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021 は、日本の工芸を発信する大型の企画展。北陸3県(富山・石川・福井)で展示が行われ、工芸の魅力を再発見するような素晴らしい展示空間でした。今回は特別展Ⅰと特別展Ⅱに行ってきたので、写真中心に紹介したいと思います。
▶︎特別展Ⅰ – 勝興寺(Google Map)
高岡・伏木地区は雨晴海岸が近くにあり、お祭りの撮影でも何度も行ったことがある場所なのですが、実は勝興寺へ行ったのは今回が初めてでした。スケール感があって、とても素敵なお寺だったので、この機会に知ることができて良かったです。建築的にも魅力的な寺だったのですが、そこに工芸と融合した空間が本当に素晴らしくて、常設展示してほしいくらいです(笑)
特に漆の作品には度肝を抜かれました。「乾漆」という表現は、輪島塗の作品を通じて知っていたのですが、暗い部屋に自然光で照らされる作品は、まさにアートの空間。手持ち撮影でしたので写真を撮るには苦戦しましたが、本当に鑑賞することができて良かったです。
▶︎特別展Ⅰ – 那谷寺(Google Map)
紅葉シーズン以外の時期に那谷寺へ来るのは久しぶりでした。平日の静かな那谷寺は、光と影に包まれて、厳かさな雰囲気の中に美しい佇まいを感じました。特別拝観のエリアとなっている書院をゆっくり撮ってまわるのは初めてだったのでとても貴重な経験となりました。紅葉のシーズンはまた違った顔を見せてくれるので、楽しみです。
▶︎特別展Ⅰ – 大瀧神社・岡太神社(Google Map)
大瀧神社・岡太神社も初見でしたが、アートがとても馴染んでいて、まるで最初からそこにあるような感覚にもなりました。牟田陽日さんの作品も非常に印象的で、厳かな雰囲気にマッチした表現が素晴らしかったです。普段、越前まで行くことはあまりないのですが、こういう素敵な場所があることを知ることができて良かったです。
▶︎特別展Ⅱ – sklo(Google Map)
▶︎特別展Ⅱ – Noetica(Google Map)
今回北陸の5つのスポットをまわってきましたが、工芸のアートと建築空間の融合がとても素晴らしくて、写真を撮っていて楽しかったです。アートの可能性を強く感じる企画でもありました。GO FOR KOGEIを含めて、まだまだ芸術のイベントは続くので、まわってみようと思います。
それでは。