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#4 「論文の書き方」の探求

この三連休は研究生同士の自主勉強会に相当時間を費やして、「論文の書き方」に関する方法論を追求しました。

最近、「論文の書き方」に関する画期的な書籍が多数出版されていて、それが実際に「売れている」という現実があるようです。

およそ15年前の社会人大学院に在籍していた頃は、「論文の書き方」に関する体系的な方法論についての講義などなく、指導教官との対話や論文を読み込むことで「何となく」理解する暗黙知が一般的だったように思います。

しかし、最近の傾向では、「アカデミック・ライティング」という分野が確立されつつあり、そうした傾向を反映するように、暗黙知を形式知化し、更には、一般化するところまで進んで、学問全般(少なくとも人文社会科学分野)において通用する型式を探求する動きが本格化しています。

そして、研究者としての端くれを自称する私にとっても、今後の人生でなるべく多くの論文を発表したいと思っているので、普遍的かつ効率的な研究方法を確立したいと思っています。

そのような観点から、既に「論文の書き方」に関する以下のような研究書を読んでいます。

※『面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方』は11月19日に第2版が発売予定です。

「論文を書く」ことは、主題設定からリサーチ・クエスチョンの設定や研究方法(アプローチ)の検討、そして、実際のデータ収集とそこから得られたデータの考察から結論を導き出すというプロセスを経る、というプロジェクトであると、私は捉えています。

しかも、それが計画通りに段階が進んでいく「ウォーターフォール型」ではなく、論文執筆の各段階を行きつ戻りつしながら、改善を図っていく「アジャイル型」のプロジェクトであると。

そのような性質のプロジェクトであるが故に、各文献の筆者それぞれの視点があり、着目点が異なる、という気付きもありました。

と同時に、着目点が異なるだけでなく、アプローチが相対立する部分もあるため、読んで終わりではなく、実践しながら、自らの論文執筆に向けたストラテジーに採用する、しないという取捨選択が必要になると考えます。

さらに、そこから生成AI(ChatGPT)を活用した研究アプローチについても模索しています。

ここらへんのサーベイがひと通り完了した段階で、「論文執筆に向けた知的生産性向上術」について、まとめ記事を書いてみたいと思います。

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