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【アルティーリ千葉】第10節 対福島ファイヤーボンズ戦見どころ
◎福島ファイヤーボンズ
現在5連敗中の福島ファイヤーボンズ。前節福井戦のゲーム1では、インジュアリーリストから復帰したばかりのエルジン・クックが再び負傷。ゲーム2では、リーグ6位のアシストでチームを引っ張っている田渡凌が負傷。ベンチにはいるもののDNPの笠井康平。他にもメニエール病で戦列を離れている山内翼など、負傷者が多く厳しい状況が続く。栗原HCも非常につらい状況だろう。
しかし、昨シーズンの福島ファイヤーボンズは、10月11月の間で4勝13敗。それは今シーズンのここまでも同じく4勝13敗で来ているのだ。栗原HCが昨シーズン途中の12月にチームを引き継いだ時も、いい状態ではなかったはずだが、終わってみればプレーオフには届かなかったものの東地区5位まで巻き返している。戦列から離れている負傷者が復帰し、戦力が整うことができれば、シーズン後半へ向けて巻き返しが期待できるだろう。
●期待の新戦力
エルジン・クック、笠井康平、田渡凌の3選手が今節でいきなり揃うことは難しいだろう。しかしこの厳しい状況の中、マイナスの話だけではない。プラスの話もきちんとあって、それは前節Bリーグデビューを果たした東洋大学4年生のPG佐藤星来の存在。特別指定ではなく本契約であるところもポイント。まだまだプレイタイムは少ないが、2ゲーム合計で10得点など存在をアピールしている。負傷者が多いチーム事情から今節のゲームではプレイ時間が増えることが期待される。両チームにとって一番の注目選手になるのではないだろうか。
また今シーズンから加入の身長206cmのミカエル・ホプキンス。平均得点15.8、平均リバウンド10.1は、いずれもチームトップ。基本的にはゴール下でのプレーだが、3ポイントもここまで34/98の34.7%となっており、外からのシュートも警戒が必要。
●既存の戦力も警戒
もちろん得点力のあるラポラス・アイヴァナーカス、そして現状リーグ1位46.5%の3ポイントシューター多田武史も要注意である。
◎アルティーリ千葉
今節の注目ポイントをあげる前に軽く触れなければならないのが前節の青森戦。2試合とも100点ゲームと快勝したアルティーリ千葉だが、Bリーグの迅速な判断でデレク・パードンの欠場は回避できたものの、後味の悪い対戦となった。
<第9節 アルティーリ千葉 VS 青森ワッツ Game1>
<第9節 アルティーリ千葉 VS 青森ワッツ Game2>
皮肉にも、そんな試合内容から出場機会を得た選手、またプレイタイムが増えた三人の選手に今節も注目したい。おそらく今節の福島ファイヤーボンズ戦でも出場機会は期待できるだろう。
●まずは黒川虎徹
プレータイム、スタッツ共に試合を重ねるごとに上昇中。中途半端に落とすシュートが減り、確実に得点が取れていることが大きい。また最近の活躍から、前半・後半通じて試合の要所でのプレイも多くなりつつあるので、今節はより長い時間の出場が期待されるだけに引き続き注目したい。
●長谷川智也
ゲーム2で移籍してきて、初めてアルティーリ千葉の選手としてポートアリーナで得点することができた。3ポイント3本の活躍で、活躍することでアリーナ全体が一気に盛り上がるので、魅せる力はさすがでといえる。今週末はオフェンスだけでなくディフェンスの面でも注目したい。
●鶴田美勇士
久々のプレーとなったため、所々、間が合わない場面も見られたが、持ち味のリバウンドなどゴール下での強い動きは見られた。ただ、アルティーリ千葉は苦戦する時は、スクリーン、ピック・アンド・ロールなどが中途半端になり、スペースも作れずマークも外せないままリングアタックにいき、ゴール下の密集で得点できないパターンが多いので、シーズンを通して、またプレーオフを見据えて、個人的には鶴田美勇士には献身的なスクリーンでの役割を、もっと期待したい。
UBUNTU!!
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