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昨日の千葉ロッテマリーンズ8回表に起こったこと
024年09月26日
千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バッファローズ 25回戦ZOZOマリンスタジアム
結果、勝敗には関係ない場面となりましたが、8回表の投手起用と挟殺プレーについての雑感です。
ペナントレースの現状(2024年9月25日現在)
シーズンも終盤で、ここまで3位の千葉ロッテ、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う4位の楽天と1ゲーム差。千葉ロッテは残り7試合。楽天が10試合。楽天が3試合多く残していて、日程を見ても千葉ロッテの最終戦のあと、楽天が3試合行うことになっている。
つまり、最後は楽天の結果を待ってCS進出できるかどうかが決まる状態。ちなみに楽天との直接対決は来週の9月30日(月)と10月1日(火)の仙台で行われる2試合。今シーズンのこの対戦カードはここまで11勝11敗1分の五分。しかし9月だけを見ると7試合行われ、千葉ロッテの2勝5敗。少し流れが悪い。そのためにも残り7試合、一つでも多く勝ち、楽天との差を広げておかなければならない。
ありがちな表現だが負けられない戦いが続く。そんな現状で緊張感ある試合を期待していた。
試合経過
試合は、千葉ロッテがダラス・カイケル、オリックスが曽谷、両投手の先発で始まる。序盤は両投手ランナーを出すものの、粘りの投球で内野ゴロなどで打ち取りまずまずの立ち上がり。
試合は3回表、オリックスの攻撃で動いた。この日4番DHのセデーニョが、ツーアウトランナー1、2塁の場面でレフトへのタイムリー2塁打で先制。5回には杉本のタイムリー。さらに6回にはスクイズで追加点。対する千葉ロッテは5回と6回にそれぞれ犠牲フライで1点ずつ返す。両先発は6回まで投げ、7回以降は両チーム継投となった。そして2−3のスコアで迎えた8回の表。
8回の投手起用
7回の千葉ロッテのマウンドは横山陸が打者3人に対して3三振とピシャリ。このまま8回も0で抑えれば絶対に流れが来ると拳を握りしめてかじりついた8回でした。
千葉ロッテのマウンドは右腕の八木だった。別に八木が悪いとは言わない。フォークが持球の3年目ながら社会人出身の即戦力と期待された投手。個人的にも。ただなぜこの場面で八木だったのかということ。
今シーズンの八木は0勝0敗2H。ブルペン陣に余裕が無かったかというとそうは思わない。千葉ロッテは前日、前々日と試合が無い。さらに言うとこの次の日9月27日も試合がない。この時点で、沢村も菊池も国吉も鈴木昭汰(9回に登板)も残っていた。ブルペンでの準備の事情もあったかもしれないが、シーズン終盤という大事な時期を考えれば、勝ち試合と同様の継投をして欲しかった。
8回の流れ
オリックスの打順は、4番セデーニョに対して代打左の森友哉。ワンボールからの2球目、センターオーバーのフェンス直撃の2塁打。続く5番西川のセカンドゴロでランナーは3塁へ進塁。ワンアウトランナー3塁。ランナーはそのまま森友哉。
話は逸れますが、セデーニョに対して代打森。ワンアウトランナー3塁でランナー森のまま。
これね。機会がありましたら千葉ロッテの代打起用、代走起用についても別記事で書きたいんですが、簡単に言いますね。代走を出さないことで、延長になってもDH森のままなんですよ。延長12回であっても打順の軸は崩したくないんですよ。この日ではないんですが、接戦の終盤に4番茶谷とかねえ、もうって感じなんですよ。終盤の起用法なんです。「引き分け6」ってそういうことなんですよ。
はい、続けます。別機会でもう少し詳しく書きます。
挟殺プレー
8回の表ワンアウトランナー三塁。ランナーはそのまま森友哉。スコアは2−3でオリックスが1点リード。バッターは6番紅林。カウントは3ボール2ストライクの7球目。打球がショートゴロ。ランナー森はゴロゴーでスタート。ショートゴロ捌く友杉はバックホーム。止まる森、戻る森。挟まる森。追うキャッチャー佐藤都志也。追い詰められる森。追い詰めた佐藤。もうひと追い(でタッチ)!が、ボールはサード中村にパス。瞬間ホームに進む森。ホームはショート友杉がカバー。中村が追うが、森との差が広がったため、ボールは中村から友杉。森がサード戻る。追う友杉。追い詰めるられる森。友杉が森にタッチし、ようやくアウト。
挟殺プレーは、一回で終えるのが基本。もちろん複数回になることはありますが、この場面は、映像で見直しても、サードベースからも距離があり、まだ追える余裕のある位置でしたので、もうひと追いでタッチできたのではないでしょうか。
別にいいじゃんアウトはアウト。
違うんです。この間にバッターランナーが2塁へ進んでいます。ひと追いで済んでいれば防げた進塁なんです。ランナー1塁のままだったんです。で、次のバッター7番大城が三塁線へタイムリーツーベース。ランナー2塁でしたので1点追加点です。ランナー1塁のままであれば、ランナーはサードでストップだったはず。
最後につらつらと
試合はそのまま2−4でオリックスの勝利。残念。他にも代打とか、攻撃がとか色々ありましたが、一番気になったのがこの8回でした。ずっと観ていると色々あります。
挟殺プレーでランナー森に粘られたこと、言い換えれば千葉ロッテ野手陣が1回で挟殺プレーを終わらせることができなかったこと。シーズン終盤にシーズン序盤のような課題を見させられた残念な場面でした。同様にシーズン終盤のCSを目指すはずの大事な場面でシーズンを通して投げた安定した、より信頼できるピッチャーがいたのに。日程にも余裕があり、7回の横山が良かっただけに、勢いとまでいかなくとも流れを持ってくることができたのにという印象です。
結果、ここは勝敗には関係ない場面でした。八木が悪いわけではありません。プロで、一軍での経験が増えればきっとこういう場面で任せられる投手の一人になると思います。横山だって波があります。菊池だって昨シーズンは一軍の雰囲気を知るだけで終わっています。しかし存在感増しています。
歯車が合えばきっと流れも勢いも出てくるでしょう。野球はチームスポーツです。いつでもファンの一人として質の高いチームプレーがもっと見たいのです。
諦めずにマリーンズ Fighting!!
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