やっぱり過去の僕の方が感受性高かった話(過去の非公開記事を上げ直しました)
まず見てほしい
これは2019年5月に描いたオリジナルイラスト。ヘッダーの絵の話は後です。
そして僕は今、この絵についてのお話を忘れる前にチラ裏に書きたくてしょうがないので書いています。
まず、この頃の僕はDMC5のVというキャラクターを通して神話関連の創作物に凄く惹かれていた時期でした。悪魔と天使が戦い、伝説の剣があったりなかったりする(ある)お話です。
そして哲学に関してもまた、そのVというキャラクターが持つ詩集。かの有名なウィリアム・ブレイクの詩集です。当時の感受性豊かな土壌を(多分)持て余す僕には大変魅力的な創作意欲の塊でした。
他には、serial experiments lainというメディアミックス作品のアニメとゲームのプレイ動画を見てから今日まで、レインの、肉体は魂の邪魔にしかなっていない云々という強烈な考えに共感したり、攻殻機動隊のふとした瞬間に見せる哲学的な面にも惹かれたり。
興味が小説に移れば伊藤計劃さんの緻密で繊細で広大な世界観と、harmony/の登場人物達(主にミァハとトァン。カプ厨なので)の深い考え方や児童書には無い重すぎる世界設定に惹かれたりしていました。
そして次第に僕の関心事は聖書と悪魔と哲学とディストピアな世界観というまぁまぁ痛い子供になっていました。
それで、冒頭の絵を描いてみたりしたわけですが、やっぱり付け焼き刃の知識では精々羽を生やしてあげるのが関の山で・・・
そもそも完成まで持っていった絵ではないので比較するのはおかしいですが、今の僕ならもう少しまともな絵を描けると思います。ですが、多分その絵はどこかで見た物を継いで接いでのキメラみたいな絵だと思います。
僕はこれを少し悔しく感じます。人はどうしても年を経るたびに感受性が失われていくものですが、何度見直しても今の僕の絵より昔の僕の絵の方が魅力的に見える・・・技術が向上することに反比例して根源的な魅力が目減りしていくのを感じて少し後ろ髪を引かれる気分です。
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