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婚活パーティーで学んだマーケティングの真髄
マインド講座
私が婚活パーティーに参加したのは、ある肌寒い日曜日の午後でした。
会場に入ると、すでに数人の女性たちが受付で名札を受け取っていました。
その表情は様々で、期待に胸を膨らませている人もいれば、明らかに緊張している人もいます。
初めての婚活パーティー。
正直なところ、胃の中で蝶が舞っているような感覚でした。
プロフィールカードの罠
受付で渡された紙は、まるで高校時代の進路希望調査のような雰囲気。
趣味、好きな食べ物、休日の過ごし方...。
ペンを握る手が少し震えます。
「趣味:読書、映画鑑賞」なんて、どこにでもいそうな答えを書いていると、ふと思いました。
「これじゃダメだ」と。
私の隣では、20代後半くらいの女性が「趣味:ヨガ、旅行」と清書していました。
どこかで見たような、まるでテンプレートから抜け出してきたような回答。
その時、私は決意しました。
型にはまった自分を演じるのはやめようと。
自己紹介革命
パーティーが始まり、男性陣が席を移動していくシステムが開始されました。
最初の数回は、いつもの「はじめまして、○○です」という無難な自己紹介。
しかし、それでは会話が広がらない。
相手の目つきからも、「ああ、またいつもの展開か」という諦めが見えます。
そこで私は作戦を変更しました。
一人目の男性が「趣味は登山です」と言った時、私は食いつきました。
「実は先日、高尾山で迷子になりかけて...」
すると相手の目が輝き、山での面白いエピソードの交換が始まりました。
5分があっという間でした。
次の男性は証券マンでした。
「株式投資って、恋愛と似てますよね。タイミングが命というか...」
と切り出すと、相手は大笑い。
金融トークで盛り上がりました。
このように、相手ごとに共通点を見つけ、そこを深掘りしていく戦略。
すると不思議なことに、最初は苦痛だった5分間が短く感じ始めました。
自己紹介はこちらから学べます。
意外な結果と気づき
パーティー終了後、まさかの展開が。
人気投票で私がベスト3に入ったのです。
お酒も飲まず、化粧も控えめだったのに。
より驚いたのは、参加費の話です。
女性は2,000円。
これでも高いと思っていた私ですが、男性は5,000円と知って驚愕。
「高くないですか?」と聞いてみると、ほとんどの男性が「結婚相談所に比べれば安い」「彼女ができるなら安いもの」と返答。
マーケティングの神髄
ここで私は、マーケティングの本質的な何かに触れた気がしました。
商品やサービスの価値は、単純な物理的価値ではありません。
「理想の自分」という幻想との比較で決まるのです。
例えば:
ダイエット商品:痩せた自分との比較
投資商品:お金持ちになった自分との比較
出会い系サイト:理想の恋人がいる自分との比較
今回の婚活パーティーで言えば:
私の視点:「2,000円 vs おいしいランチ」
男性の視点:「5,000円 vs 素敵な彼女がいる自分」
本能を刺激するビジネスの特徴
理想の自分をビジョンとして見せる
比較対象をズラす手法を使う
感情に訴えかける要素が強い
例えば、出会い系サイトのメール1通100円。
一般的に考えれば高額です。
しかし「理想の相手と出会えるかもしれないメール1通」と考えると、突然「安い」と感じ始める。
これぞマーケティングの妙です。
最後に
婚活パーティーで学んだのは、単なる出会いの技術だけではありませんでした。
人の心理を動かす仕組み、価値の見出し方、そして何より、自分らしさを活かすことの大切さ。
この経験は、ビジネスにおいても、人生においても、貴重な学びとなりました。
ただし、こういった心理戦略に騙されないよう、常に冷静な判断も必要です。
「理想の自分」に憧れるのは素晴らしいことですが、その過程で現実を見失わないように注意が必要です。
それにしても、あの日の婚活パーティーは、思いがけない学びの場となりました。
マインド改革講座
500円note
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