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最近ショートスリーパーという言葉をよく聞くようになった。意味はその言葉通り、睡眠が短い人のこと。短い睡眠でも日中眠くなることはなく、至って健康な状態を保てる。芸能人だと西野亮廣が公言していて、睡眠時間は平均2時間らしい。それは流石に超人が過ぎるなと思うが、ちょっと羨ましいなと思う。私は長めに睡眠を取るタイプなので、日中活動できる時間が増えたらできることも増えそう。でもここでふと思う。ショートスリーパーがいるってことは、ロングスリーパーがいてもいいってことでは。長めに睡眠を取らないと健康でいられない人。ショートスリーパーの超人感に比べたら自慢できることじゃないし、わざわざ公言する人もいないから知らないだけで、実は存在するのではないだろうか。もしかして私の長い睡眠もロングスリーパーだからなのでは。気になってロングスリーパーで検索をかけてみたら、Wikipediaがヒットした。実在する言葉のようだ。いくつかサイトを開いてみたが、どれもなんとなくネガティブな感じ。ショートスリーパーの場合は「ショートスリーパーになるには」や「ショートスリーパーには天才が多い!?」などの謳い文句が並ぶのに、ロングスリーパーはどちらかと言うと病気に近い感じで扱われている。ロングスリーパーは体質ではなく病気であるため、名称を変えるべきとの動きもあるらしい。フランクな感じで調べたのに重たくて胃もたれしそうだ。短いのが称賛されて長いのが病気と言われるのはなんか納得がいかない。それって医学的にどうなの。ただ世相的にそうなるのはわからなくもない。私が偏見で考察すると「睡眠が短い→活動時間が長い→仕事ができる→好印象」に対し、「睡眠が長い→遅刻→怠惰→悪印象」となる。もちろん全員がこの通りではないとわかるが、そう思ってしまう。とはいえ睡眠が長いと日常に支障が出始める。普通の人の生活リズムに合わせられず、日中に居眠りをしてしまったり、疲れが取れなかったり。きっと昔は体質として片付けられていたのだろう。でもそれがあまりにも日常に支障をもたらすと声を上げる人が増えていき、体質から病気にランクアップしたのではないだろうか。体質と病気の境って意外と曖昧である。外野からそれって病気じゃないのと言われないと自分では気付けない時がある。議論が散らかってきたのでまとめると、体質は病気の入口って話。今日もなにもない一日だった。

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