03/15

髪を切った。我ながらすっごい可愛い。美容院ジプシーだったあの頃からすると、現状ものすごく満ち足りている。やっと心地よい定住先を見つけた。あまりにも満足な環境を得たので、また担当スタイリストさんが産休で居なくなってしまったらどうしようと先の心配をしている。先の心配はしなくていいものだと、入院中に読んだ哲学書「ぼのぼの」で学んだのを思い出した。そうなったらそうなったでまた美容院ジプシーを楽しめるくらいの余裕を持っていたい。担当スタイリストさんは見た感じ私と同い年か少し下くらいの女性、小柄で可愛いタイプのお姉さんだ。前回は指名なしで担当してくれたが、今回はしっかりと指名を入れた。このお姉さんの何が良いかと言うと、丁寧に切ってくれることはもちろんのこと、こんな感じでと見せた髪型の再現度が高い。前回も今回も見せた画像通りになった。今までそんな人に出会わなかったので行く度に感動している。今までは見せた画像忘れちゃったのかなと思うような人だったり、私に似合うようにアレンジを入れてくれる人だったり。どちらも仕上がりにはなんとなく満足したが、なんていうか、攻めてないなと思っていた。無難に寄っていたというか。攻められすぎてもまた問題だが、このお姉さんはその攻め加減も絶妙。切り始める前に、その髪型にするとこうゆうデメリットあるけどいいですかと聞いてくれる。それを理解した上で私もお願いする。そんなやり取りがあるので全幅の信頼を置いて「この髪型にしてください」ができる。本当に素晴らしい担当さんである。今日はカットだけお願いした。カラーで傷んだ髪は毛先に行くにつれて潤いが無くなりパサパサ、色はすっかり抜けて金髪になっている。母親にリカちゃん人形の髪の毛みたいだねと言われたほどだ。トリートメントをして暗めの色を入れようと思っていたが、ふと思い立ちそれらを一度やめてみることにした。つまり地毛を伸ばして黒くし、カラーによる傷みを根本からなくしていこうという寸法。そんなに髪ばかりにお金をかけてもいられないし。しばらくプリンが続くことになるが、その髪色も楽しみたい。世間的に見てプリンはだらしがないような印象かも知れないが、個人的には結構好きである。昔セルフで染めて失敗して斑になった髪色も、周りには失敗したと笑い話にしたが実は気に入っていた。自分軸の好きを積極的に増やしていく。今日もなにもない一日だった。

(1000字)

いいなと思ったら応援しよう!