03/30
手術日。形成外科で粉瘤を取る簡単な手術、と思っていたが想像していたより本格的な手術だった。直前でビビり散らかしたが無事に終えた。今日は朝7時に起きていつもより早めの朝食。7時半までに食事を済ませるようにと言われたのでしっかりと守る。歯磨きをして着替えをする。着替えやすい服をということで前開きの服を探す。家にあった服の大半を捨てたのでなかなか見つからない。長袖の柄シャツの上にベージュのジップアップパーカーという、なんか変なコーディネートになった。下はユニクロのジョガーパンツ。こうなると靴下も適当でいいかと一昨年に誕生日プレゼントで貰ったカービィ柄の靴下を履いた。車で病院へ向かい、10時前に受付を済ませる。そこから手術待機。10時半に手術開始の予定だったが、前の人が押しているようでしばらく待たされた。11時頃に名前を呼ばれて看護師さんと一緒に手術室へ向かう。前室にある更衣室で手術着に着替えるように言われる。え、簡単な手術じゃないの…?と内心焦り始める。着替えて外に出ると帽子も渡された。食品会社とかで被るような、髪が落ちるのを防ぐやつ。鏡を見て被っていたら、これから手術をするという実感が急に湧いてきた。やば、これ普通に手術だわ。なめてた。担当の先生が迎えに来てくれて、一緒に手術室に入る。広い部屋の真ん中に手術台がぽつんとある。その周りに手術に使うであろう道具と、何らかの機械と、大きな照明。私、先生、看護師さん2人。手術台に仰向けになる。胸に心拍計が貼られ、左手には血圧計が巻かれる。手術部位を消毒され、その上に丸く切り抜かれた青い布をかけられる。私の手術部位は鎖骨付近なので視界が完全に奪われた。先生が何をしているのか全くわからない。局所麻酔が効いてから、どの段階まで進んでいるのかよくわからないまま、ずっとチョキチョキとハサミで何かを切る音だけを聞いていた。20分くらいそれが続いたので気が狂いそうになった。気持ちを紛らわせようとうっすら流れているBGMをよく聞いてみたら、有名曲のサビをつなぎ合わせたような謎編曲がされていて余計狂いそうになった。ハサミの音が聞こえなくなり、そろそろ縫われているんだろうかと思っていたら「終わりです」の声。よくわからないうちに終わった。意識があるタイプの手術は初めてだったので新鮮で面白かった。今年2件目の手術も無事終了。今日もなにもない一日だった。
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