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リスニング力は速読力

リスニング力を上げるために
リスニング教材をたくさん聞いているけど
ちっとも伸びない・・・。

そうお悩みなら、今回のメルマガはお役に立てると思います。
是非、最後までお読みくださいね!

英語が聞き取れない理由

英語が聞き取れない理由は、一つではありません。

大きく分けて2つに分けられ
2.に関してはさらに細かく3つに分けられると思っています。

自分がどの部分が弱いから聞き取れないのか
原因を特定し、
その原因にあった対処法をとって、
リスニング力強化を図りましょう!

英語が聞き取れない原因は以下が考えられます。

  1. 英語の「音」を認識できない

  2. 耳から入った英文を聞こえた順番に処理し理解する力に問題がある
    ①直聴直解できない(返り読みの癖がある)
    ②単語力・文法力不足
    ③英文処理スピード不足

12/20~22の3日間、リスニング力倍増のチャレンジ企画を行なっていました。
今回の3日間講座で扱ったのは 1. の音の部分。

その上で、最後にアンケートをとってみたところ、
③「処理スピード不足」も複合原因として挙げられる方が多かったので、
今日は、その解決法についてまとめたいと思います。

処理スピードを上げる方法とは?

「一つ一つの単語は聞こえてくるのに、話されている内容が理解できない」「ゆっくり話してもらえれば理解できるのに、途中でスピードについていけなくなってしまう・・・」

こうした方に足りないのは、
実は、読解力なのです。

特に

「速読力」

が重要となってきます。

どういう事なのか、上記の
1. 「英語の「音」を認識できない」問題から
順番にざっと解説し、
最後に「速読力」が必要な理由をお伝えしますね。

⒈ 英語の音を認識できない問題を解決する

英語の聞き取りには、
「英語の音を認識できる耳」
が絶対に必要です。

残念ながら、今の大人世代は、
英語を「目」から学んできており
英語の正確な「音」について教えてもらったことがない方がほとんどです。
ペーパーテストだけであれば
音を知る必要はさほどないかも知れません。

が、現実社会では「音」が非常に重要です。
相手が何をいっているのか理解するにも「音」は必須。

相手に言いたいことを誤解なく伝えるにも
通用性ある「発音」が大事。

学校で重視された、スペルを間違いなく書く能力よりも、
正しい音を聞き分け、
通じる音声で伝える技術の方が
実社会では断然役に立ちます!

ところが
「音」についての知識を学んだ経験がなく
「音」の重要性を知らないまま学び続けてきた結果、
聞き取りが苦手になっただけでなく
それが、ひいては、
英語が習得できない原因にもなっています。
(言語習得の基礎は音声的コミュニケーションだからです。)

そこで、この問題を解決すべく
リスニングとスピーキングに必須の「音」の部分に着目し、
「抜けている発音に関する知識の概要」
をお伝えしたのが
今回の3日間チャレンジでした。

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参加者の声

とここで、脱線しますが、参加者の方の感想をお伝えしたいと思います。

ちょうど冬休みに入ったところで、お子さんはお家にいるし
クリスマス前だし、
年末だし・・・
とお忙しい時期だったにもかかわらず
熱心に学んでいただけました💕

(何より私が1番驚いたのは、
海外からの参加者さんが、私が把握しただけで、
お三方もいらっしゃったことでした!!)

多くの方が、
現在進行形で英語学習を続けている熱心な学習者さんで
フォニックスやシラブルという言葉は知っていても、
それが発音やリスニングにどう活きるのか、
具体的には掴めていない
ようでした。

また、
子ども向きだと言われるフォニックス学習も
大人の場合、音節や音法などを含め、理論をしっかり学び
その後のトレーニングを子ども用の教材で行うことで
楽しく短期間に効果的に学べるということを
体感覚として理解
していただけたようでした💕

オープンチャットを使っての課題提出や質問なども
互いの刺激と学びになったようでよかったです。

ちなみに、12/26現在、アンケートにお答えくださった方全員が

発音矯正の知識とトレーニングは、
今後の英語学習と
自分の人生に役立つと思う


と回答してくださいました(*^◯^*)

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2. 耳から入った英文の意味理解

本題に戻ります。

英語を聞き取るためには、
1. の音声認識の力に加え、
もうひとつ、
聞こえてきた音を意味として処理していく力(意味理解力)も必要になります。

耳に単語として入ってきても、
単語の意味がわかるだけでは、全体の意味はわかりませんものね。
ですから、音が聞こえてきた順番に脳内処理し、
文脈を把握していく力も必要なのです。

その時、読解時に「返り読み」の癖がある人は、
聞き取ることができなくなってしまいます。
流れていく音は「返り聞き」はできないからです。(2ー①)

また、単語や文法力不足のせいで、
その英文を目で読んで理解できなければ、
聞いたからといって理解できるわけがありません(2ー②)。

さらに、処理スピードも大事。
聞こえてくるスピードで逐次処理し理解していかなければ、置いてけぼりになるわけです。

「単語は聞き取れるのに内容が理解できない」とか「ゆっくりなら・・・」という方は、
1.の段階はクリアしているものの、2.でつまづいているわけです。

ではどうすれば、2の意味理解ができるようになるでしょう?

意味理解力を上げる方法

2. の意味理解でつまづく原因は?

一言で言えば、「読解力」の不足です。

処理スピードに問題を感じる方の場合は
「速読力」の不足が原因です。

「読解力」だの「速読」だのと聞くと、
リスニングの話をしているのに、なぜ?
リスニングと読む力がどうして関係するの?
と不思議に思われるかもしれません。

ですが、読解力とは、
目で見た文章の意味を理解する能力のことですね?

そして、リスニングとは、
音声を聞き取りながら、
文脈を理解し、情報を処理する能力のこと。

つまり、
自分が英文を読むスピードが
聞こえてくる英文スピードより遅ければ
処理が間に合わないことになるのです。

ですから、英語を聞き取るためには
ネイティブが話すスピードで読めるだけの「速読」力が必要なのです。

処理スピード不足を感じる方は、
速読力を高めることで、
リスニング力を向上させられます。
(速読力の上げ方は、また、稿を改めますね)

結論

ゆっくり話してもらえば理解できるが、
ナチュラルスピードでは処理が追いつかないと感じる場合は、
速読力を鍛えるためのトレーニングを取り入れましょう!

おまけ(1)

速読力を高めるトレーニングは、TOEICの長文問題にも有効ですよ♪

おまけ(2)

速読のやり方
「速読」とは言っても、ネイティブの発話スピードで読めれば良いのです。

一般のネイティブスピーカーの発話スピードは、
1分間に160~180 wordsほどだとされています。

つまり、これぐらいのスピードで読んで理解できれば、
処理能力としては問題ないということ。

まずは、ストップウォッチで現在の読書スピードを測ってみましょう。

そして、それにできるだけ近づくようにするために、
既読の文章を、できるだけ速いスピードで「音読」することを繰り返してみてください。「音読」は読解力もリスニング力も上げることに役立ちます。
ただし、その前に、「正確な発音を身につけていれば」という条件がつきます。

間違ったカタカナ英語のまま音読やシャドーイングを続けると、かえって、間違いを固着化させ、悪影響を与えかねません。だから大人のやり直し英語は、発音から学び直す事をおススメしています。

おまけ(3)

そもそも英文を読み慣れていないと言う方には「多読」からスタートすることがオススメです。難しい短文をたくさん読んでも、難しい長文が読めるようにはなれません。難しい長文がスラスラ読めるようになるには、やさしくて長い英文を読めるようになる必要があります!!

1月開講の「話すための英語」では、発音矯正と、脳と耳と口をつなぐトレーニングを中心に行います。