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英語力の底上げをもたらす多読

英語学習と言えばどんなイメージをお持ちですか?
単語暗記、文法学習、音読、長文読解、リスニング、スピーキング、フォニックス・・・

いろんな学習法がありますが、
それらすべての基礎となり土台となるのが「理解可能なインプット」です。

簡単にいえば、多聴、多読、多観のことです。

・英語に苦手意識があるという方も、
・最近伸びが感じられないとお悩みだった方にも、
・何をやっても話せるようになれない!
と駆け込んでこられた方にも
皆さんに効果があった学習法が、
ラクに読めるレベルの多読でした。

鍵は「理解可能なインプット」

この効果抜群の多読ですが、
鍵となるのが「理解可能な」という点です

理解可能なインプットという場合、
多読であれば
視線を左から右に動かしただけで、
英語のままスラスラと意味が分かるレベルの英文を読むこと。

”95%の単語を知っている英文を読んだ場合が一番効果的だった”
という研究結果もあるくらいですから、
新出単語ばかりの学校の教科書や、
英字新聞・ニュース原稿などは、
実は、多読にはふさわしくありません。

では何を読めばよいのでしょうか?

私は、Leveled Readersや Graded Readers と呼ばれるものをおススメしています。

・Leveled Readersとは、
英語ネイティブの子どもが、
母語である英語を学ぶために、
小学校などで使っている学習用の絵本を指します。

・Graded Readers とは、
英語を母語としない英語学習者用の本で、
難易度によって段階分けされた読み物です。
元の小説を語彙や文法を調整してリライトしたものも多く、筋書きは面白いまま、読みやすく作られているのでおススメです。

「聞いてインプット」するのであれば、
耳で聞いただけで、
だいたいの意味が取れるレベルが
今のあなたにふさわしいレベルの英語ということになります。

動画もしかり。

ただ・・・
簡単に理解できるレベルの
本を読んだり、聞いたり、動画を見たりするだけで英語力がつくとは、
にわかには信じられない!
そうお思いの方も多いと思います。

学生時代
毎時間のように小テストがあり、
単語暗記やフレーズ暗記をさせられ、
文法の書き換えドリルで知識を詰め込まれてきた私たちには
簡単な英文に取り組むことで成果がでるなんて、
信じられないのは当然だと思うのです。

でも、
ー 私たち日本人が
英語が使いこなせない理由が、
まさにココにあるとしたらどうでしょう?

難しい英文や難しい単語にばかり取り組んでいるから、
かえって
自在に使いこなせない・話せない状態に陥っているのだとしたら???

世界的に有名な言語学者で、
南カリフォルニア大学の名誉教授クラッシェン博士は、
4技能のテストをおこなったところ、
従来型の文法中心の学びより、
「理解可能なインプット」で英語を学んだ生徒の方が、
4技能すべてにおいて成績が良かったという発表をしています。

文法のテストでさえ、
理解可能なインプット組が勝っていたというのは、私にとって
大いに驚きでした。

でも、子ども達を教えていて、
『文法を教え込まないほうが、自分で文法を見つけて、使えるようになっていくんだ!!』という発見をしました。

聞き、話せるようになった後で、
文法的に整理してやると、
上達も速いし、4技能がまんべんなく伸びていくというのは
まさに驚きでした。

大人と子どもとは違うという主張をする方もいますが、
違いより共通点が多いという研究結果があります。
(『第二言語習得と母語習得から「言葉の学び」を考える』
和泉伸一著(アルク選書シリーズ)

また、絵本からはじめたら、
時間がかかるのではないか
と不安にお思いの方もいらっしゃると思います。

「子ども用の絵本なんか読んでいるゆとりは私にはないんです!」
とおっしゃった方がいますが、
真剣に取り組んでいただければ、
早ければ3か月で英語年齢を実年齢レベルに上げることが可能です。
(※毎日2~2.5時間の多読要)

英語が使えない主な要因は、
実年齢と英語年齢の間に乖離があること。

集中して取り組んでいただければ、さほど時間はかかりません。

しかも、子ども用の学習本だからこそ、
最重要の語彙やフレーズ、
踏襲すべき習慣・文化が
自然に身につくように設計されているのです。

今年、多読クラブ15人のうち、
お二人が4か月以内に目標としていた100万語を達成されました。

100万語を多読して変わったこと

100万語を達成された方々の感想です。
・仕事で使う英文マニュアルが斜め読みできるようになり、
仕事のスピードが大幅に向上した。
・TOEICのリーディング問題を見ると、
以前は量に圧倒されていたが、それがなくなった。
・話す練習をしていないのに、英語が口から出やすくなった。
・大学入試問題が普通に読めるようになっている自分に驚いた。
学生時代にこの方法に出会っておきたかった。

いかがですか?

多読で基礎を作り、脳と耳と口をつなぐトレーニングで口から英語が飛び出す体験をしていただいています。

ご興味がある方は、こちらもどうぞ ↓↓↓

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