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第二回 一般動詞に入る前に 〜三人称単数って結局何なの?〜
前回の第一回では、be動詞を解説しました。be動詞は=(イコール)の働きをして、主語や時制などによって様々な形を変えるスネオみたいなヤツという話をしましたね。
というわけで、今回は一般動詞に…と思ったのですが、その前に一般動詞を扱う前にちゃんとハッキリさせておきたいことがあったので先にそれを記事にします。それは何かというと、そう、三人称単数。
そもそも一般動詞とはなんぞやというのはちょっと置いておいて、一般動詞の文は主語が三人称単数であるのかないのかを区別して作らなければならないというのは、誰もが学校で教わったことだと思います。
じゃあ、聞きます。
三人称単数って何ですか?
私の経験上、「中学英語くらいなら…」という人に同じ質問をして、正確な答えが返ってくることはこれまでほぼゼロでした。答えが返ってきても、せいぜい「heとかsheとか…」という曖昧な答え。それは答えになっていません。「とか」では困ります。「じゃあ、weは?theyは?itは?」と聞くと、案の定、黙ってしまう。本当は中学1年生で習うことなのに…。
というわけで、今回は私と一緒に三人称単数って結局何なのかというのをクリアにしていきましょう。
三人称単数をクリアにするには、この言葉を二つに分ける必要があります。
それでは、三人称単数を「三人称」と「単数」に分けて見てみましょう。
三人称
三人称とは何でしょうか?
実は、英語の主語の位置に来るものは全て「一人称」「二人称」「三人称」のどれかに属します。
・一人称 → I(私)
・二人称 →You(あなた)
・三人称 →I(私)とYou(あなた)以外
こんな感じ。
I(私)とYou(あなた)以外の主語の位置にあるものは全て三人称なんです。he,she,it,they,we… 全てそう。とにかく、I(私)とYou(あなた)でなければ三人称です。
単数
これについては解説することはありません。「単」ですから、「1人または1つ」ということです。
三人称単数の条件
さて。「三人称」と「単数」の二つについては大丈夫でしょうか。この二つがOKならば、今回のテーマ「三人称単数って結局何なの?」の答えが出てきます。
ここまで来れば、もう分かった人もいるかもしれませんね。
そう!主語が三人称単数であるかないかを見分けるためには、その主語が上の2つ「三人称」と「単数」の条件をどちらも満たしているか否かを考えればいいのです。「どちらも」というのが大切で、どちらか一方だけしか満たしてないならば、それは三人称単数ではありません。
具体的に見ていきましょう。
①三人称(IとYou以外)②単数(1人又は1つ) とし、条件を満たす場合は○、満たさない場合は×とします。
・I ① × ② ○ →三人称単数ではない
・He ① ◯ ② ◯ →三人称単数である
・She ① ◯ ② ◯ →三人称単数である
・we ① ○ ② × →三人称単数ではない
・they ① ○ ② × →三人称単数ではない
・it ① ◯ ② ◯ →三人称単数である
こんな感じ。
どうですか?2つの条件に当てはまるか考えれば三人称単数かどうかを見分けることなんて何も難しくないでしょ?
学校や塾の先生は「主語が三人称単数の場合、動詞にsがついて…」などということは教えてくれますが、「そもそも三人称単数とは何ぞや」という所までちゃんと教えてくれる先生は少なく、そのせいで、中2や中3, 高校生以上になっても「三人称単数って何?」って聞かれてもちゃんと答えられないという人が続出してしまうのではと思います。
今回の私の記事を読んで、三人称単数とは何なのかというのがハッキリしたという方がいれば幸いです。
次の記事では、一般動詞とは何かということや、一般動詞が入った文の変形について解説します。
では。