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英語力伸び悩み打開の鍵!SVOC把握…練習方法解説

こんにちは。英語道です。

先日「教材は作成中です」という記事を投稿したきり音沙汰なしでした。
猛省しております(笑)

というわけで教材をアップします。

テーマは「SVOC把握」です。

・SVOC把握の目的…なぜSVOCを把握する必要があるのか?

7/1(月)の記事でも投稿しましたが、初期段階での伸び悩みの多くは、「SVOCの把握が出来ていない」ことにあります。

今まで多くの人に英語の指導をしてきましたが、伸びる人と伸びない人には、それぞれ傾向が見られました。

伸びる人
・SVOCに忠実な意味処理を行う。
・SVOCに忠実な訳(直訳)→意訳(不自然な直訳→自然な日本語)というプロセスをたどっている。
・自分にとって都合のいい「妄想の訳」「希望的観測の訳」を作らない。

伸びない人は反対のこと、つまり
・SVOCに忠実な意味処理を行わない。「何となく」で訳を作る。
・SVOCに忠実な訳を経ずに、いきなり意訳をする。
・知っている単語を何となく繋げた「妄想の訳」「希望的観測の訳」を作る。

SVOCを把握することは、日本語と共通の構造が殆どない英語を理解する上で欠かすことが出来ないものです。

英語上達の第一歩である「SVOC把握」

しかし一方で、SVOCがよく分からないという人もいます
Sが主語、Vが動詞…このくらいは分かるとは思いますが、OやCを説明できる人は意外と少ないかもしれません。

そのため、ここではSVOCの中でも基本的なものから始めます。
ですので、「SVOCなんて初めて」という方でも取り組めて、理解できるように編まれています。

このトレーニングを通してSVOCとは何か(特にO、C)、SVOCに基づいた意味処理とはどういうものかを理解し、正確な意味取りの基礎をつくっていきましょう!

道はまだまだ先に続きますが、「千里の道も一歩から」。最初の一歩が正しい方向に向かっているか、間違った方向に向かっているかは、その後の進歩にとって大違い。まずは基本的な文を通して、SVOCを正しく把握し、それを元に日本語に変換できることを目標としましょう!

・このトレーニングの対象者。どんな人が向いているか?


①英語の意味取りに自信が持てない。
文の各要素(SVOC)を把握できていないと、意味取りに自信が持てません。少し複雑な構造になると、「多分、こんな意味だと思う…」とあやふやな解釈になります。SVOCが正確に把握できると、「多分こうだと思う」ではなく、「こうなっている以上、この意味しかない!」と自分の訳にブレがなくなります。

②試験で、本文は読めても選択肢で失点する。
「本文は何が書いてあるか分かったが、選択肢で間違えた」…よく耳にする言葉です。実は本文より、選択肢の意味取りの方が難しいことはよくあります。理由は「選択肢の意味取りには文法、構文の真の実力が問われる」からです。仮に本文で分からない箇所があったとしても、その前後の意味が掴めていれば、文脈から不明箇所の意味内容を類推することができます。ところが、選択肢には前後の文脈は存在しません。選択肢だけで、それが何を意味しているのかを判断しなくてはなりません。それには文法力は勿論、「何が何をどのようにした」という正確な意味取り、つまりSVOCの把握が必要になります。今まで選択肢の意味取りで失敗し、得点が伸びない経験をした方にも役立つ内容となっています。

③基礎からじっくり取り組みたい
「英語をやり直したいが、暫く英語から遠ざかっている」「英語ができるようになりたい。でも昔から英語は苦手」

このような方は基礎からしっかり積み上げていくと、その後の伸びが大きくなります。SVOCの把握は基礎中の基礎。しかも英文を正確に理解する上で必要不可欠な要素です。是非この教材を使い、英文解釈の基礎固めを行いましょう。

・この教材のレベル


先述のように、英語を正確に意味処理できるための基本から扱っています。
レベルで言うと、英検準2級から。TOEICでは400点台からが対象です。

基礎が抜けていても上記以上のスコア、級を取ること自体は可能です。ですが、その状態のままでは、いつか必ず実力の伸びが頭打ちになります。上記以上のスコア、級の方であっても、一文一文の理解に自信が持てない方にとって役立つ内容になっています。

・このトレーニングの使用方法。どう使えば効果的か

①まず、各章のテーマについての解説を読み、理解する。
それぞれの章には必ず身に付けてほしいテーマ(ポイント)があります。ポイントの解説をしっかり読み、理解して下さい。必ず理解できますので、読み飛ばすことなく、必ず読むようにして下さい。「この章は大丈夫だ」と思っていても、意外と抜けている点があるかもしれないので、ある程度力がある方も一度は目を通しておくことをお勧めします。

②各文のSVOCM(M:修飾語)を把握しながら意味を取る。
大事なことなのですが、「これが主語。次は動詞」…と確認しながら、日本語に直して下さい。その時注意してほしいのは、「SVOCMに忠実な訳=直訳を作る」ことです。

例えば、
This is a red pen.(これは赤いペンです)の日本語訳を、
「このペンは赤いです」とする人もいます。

これはこれで上の日本語訳と状況は同じことを言っているので、間違いではないのですが、主語は文の一番最初に来る名詞(代名詞)です。そのため、Thisを見た時の頭の働かせ方としては、「あ、名詞がきた。次は動詞だから、Thisが主語。Thisに「は」を付けて、「これは」としよう。isは「です」…」というようにSVOCMに忠実に意味処理を行って下さい

勿論、直訳だと日本語としてぎこちない訳になることがままあります。その時になって初めて、直訳の意味内容は変えないで、「日本語らしい訳=意訳」に変換する作業を行います。しかし、直訳を経ずにいきなり意訳をするのは、根拠に基づかないフィーリングによる誤訳になる可能性が高くなります。

③直訳がぎこちない場合、直訳の意味内容は変えずに、日本語として自然な意訳に変換する。
②の後半でも述べた通り、SVOCMに忠実に訳した直訳だと、不自然な日本語になる場合があります。その際は、直訳の意味内容は変えずに、より日本語として自然な意訳を行います。意味内容は変えずに、「このような内容を、普通日本語でどう表現するか?」をイメージして行って下さい。

この「SVOCMを把握し、それに忠実に日本語訳をつくる」作業は、英語の基礎力の土台づくりに不可欠な作業です。特に憶測に頼らず、正確に意味を掴む上で無くてはならないスキルです。今までこのような作業に取り組んだことのない方にとっては、ぎこちなく感じるかもしれませんが、続けるうちに慣れてきます。慣れてきたら反対に、SVOCMを考えずに読むことに違和感を覚えるようになります。馴染めばこれほど助けになる技術はありません。是非習得できるよう頑張って下さい。

・このトレーニングの効果。この教材をマスターするとどうなるか?

この教材の構文把握をマスターすると、次のような効果が期待できます。
①単語だけを繋いだ憶測による解釈ではなく、根拠のある、確実な解釈が可能になる。
前置詞等を無視し、知っている単語を何となく繋いだ憶測による解釈ではなく、SVOCMに基づいた、根拠のある解釈が出来るようになります。「多分、こんな意味」ではなく、「こうなっている以上、この意味にしかなり得ない」と自信のある解釈が可能となります。

②未知の単語を類推しやすくなる。
構文に基づいた解釈が安定してくると、未知の単語に出会った際、周囲の既知の単語を構文に当てはめて解釈を行うことで、不明語の意味が類推しやすくなります。勿論、未知の単語が多すぎる場合には限界がありますが、構文把握による解釈で周囲の意味が確定していくと、不明箇所の意味が自然とあぶりだされるようになります。「何となく」の解釈だと、誤訳の可能性が高く、文脈的にも合わず、結果、類推が困難になります。

実際、文章のレベルが上がると、使用語彙レベルも上がり、未知の単語に遭遇する率も上がります。その際、構文把握がしっかりしていると、未知の単語に出会っても、解釈がブレずに読み進められます。反対に、構文把握がブレていると、未知の単語の類推も難しくなり、結果、内容把握が困難になります。

・次に何をやればいいか?


短文のSVOCMの把握ができるようになれば、次のステップは5,6行程度の文章の意味取り&SVOC把握に移行します。短文のSVOCが分かれば、複数の文のSVOCも掴めます。ただし、SVOC把握の最終目的は「正確に英語の意味を掴むこと」なので、文を読んで意味を考える作業は不可欠。といって、まだ長文を読み進める力がない…。その場合は、5、6行程度の文章のSVOC把握と意味取りを行うことをお勧めします。この頃はまだSVOCが完全に安定しているとは言い切れなく、しかも文章を読む機会が圧倒的に少ない。そのため、5、6行程度の短い文章でSVOCを把握しながら読むことで、SVOC把握力を安定させます。さらに、内容も考えることで、徐々に文章読解力を高めていく目的で進めて下さい。


では、始めましょう。次の投稿で問題をアップします。

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