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オッサン

私が小学生だった頃のお話です。

当時私の住んでいた家は一軒家で、なぜが気味が悪く感じる部屋があったり、夜中に誰かが階段を上ってくる足音が聞こえたり、地震でもないのに家全体が激しく揺れたりと不思議な事がよく起こっていました。今思えばただの欠陥住宅だったのかもしれません。

そんな家ですが、2階が子ども部屋になっていて窓際に二段ベッドが置いてあり、いつも上段に私が寝ていていました。寝っ転がるとちょうど左に窓があり、寝ながら外の景色が見えます。

ある日、寝ているとミシッ、ミシッと誰かが階段を上ってくる音で目が覚めました。規則的な間隔で確実に下から上へ上がってきているのが分かります。でもその日は足音よりも窓の外が妙に気になって仕方がありませんでした。ちょうど寝る前に閉めたはずのカーテンが10㎝程開いていたので、そこから恐る恐る外を覗きました。

外に知らないオッサンが立っていました。

庭に外灯があるのですが、その外灯を作業服みたいな服を着たオッサンが見上げて立っています。

うちは道路から奥まった場所にあり、通りすがりで人が来るような所ではありません。なので一瞬泥棒かなと思ったのですが、ジッと外灯を見上げたまま全く動く気配がありません。

しばらく見ていたのですが飽きたので寝ました。

結局私の見たものが幽霊なのか人だったのかは分からずじまいですが、とても不思議な体験でした。

その当時家で起こっていた不思議な現象の事を親に聞くと、そんな霊現象よりもバブル時代に借金して建てたのでいくら返しても減らない借金の方が怖かったみたいです。

#私の不思議体験

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