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(サッカー)2024.6.30_J1_FC東京×アビスパ福岡@味スタ

match memo

我らが東京の6月最後のリーグ戦は、ホーム・味スタにアビスパ福岡を迎えての一戦。東京は先週末に行われた第20節・湘南ベルマーレ戦と、ミッドウィーク開催の第21節・北海道コンサドーレ札幌戦に共に1-0で勝利しており、現在リーグ戦2連勝中。順位も6位に浮上し、再び上位争いに食い込むチャンスの芽が出てきた。そんな状況で迎える対戦相手の福岡も現在は8位と健闘中。仮に福岡が勝てば東京と順位が入れ替わる状況であり、両チームにとって重要な一戦だ。日曜日のナイトゲーム、しかも強風に雨という天候が不安定な中での試合という難しい条件下での試合となったが、味スタには辛うじて20,000人を超える観客が集まった。

試合は前半からボールを保持して攻め立てる東京と、守備を固めて速攻からの一発を狙う福岡という全く予想どおりの分かりやすい構図。東京は守備では福岡のウェリントンに対してある程度守れてはいるものの、攻撃では福岡のプレスに苦しみ、セットプレイを除いてこれといったチャンスの無いまま前半終了。1点勝負となる雰囲気は早くも濃厚となった。

後半に入っても大きな流れの変化は無く、拮抗した展開のまま時計が進んでいく中、試合が動いたのは66分。東京がゴールキックからの再開で無理に繋ごうとしたところを失ってスローインを与えると、そのリスタートからの守備が緩慢になったところを右サイドからクロスを入れられ、途中出場の重見が狭い角度ながらシュートを決めて0-1。実に勿体ない形で福岡にリードを与えてしまう。その後もこれといった手を打つことができないまま時間が過ぎていき、追加タイムになってからようやく目が覚めたかのようにクロス攻勢を続けたが、1点が遠いまま試合終了となった。

まさに福岡の掌の上で転がされ続けたといっても良い90分間。意外性のある攻撃の形は見られず、対福岡における「いつもの負けパターン」を繰り返してしまった。攻撃の意図が分からなかったことも問題だが、失点の場面の軽い守備も問題で、チームの空気がどこか弛緩しているように感じてならない試合だった。試合後にはゴール裏から今季で一番とも感じるほどの強烈なブーイングが上がっていたが、この「警鐘」をチームがどのように受け止めて次の試合に繋げていくか。夏場に向けて大きな不安の残る敗戦だった。


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