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12年前のシネマカメラが教えてくれること

はじめに

映像制作の世界には、時代を超えて愛され続ける名機が存在します。Blackmagic Pocket Cinema Camera Originalとの出会いは、自主映画を制作した時。もう12年前ほどになる。

12年前に撮影した自主映画

発売当時、映像制作の世界に小さな革命を起こしました。手のひらサイズでありながら、プロフェッショナルな映像制作を可能にしたからです。現在使用しているRICOH GR IIIよりもわずかに大きい程度のボディに、CinemaDNG RAWやProResでの撮影機能を搭載しているのです。今の時代で考えたら当たり前ですが、考えてみてください12年前です。

そして、何年か前に、先輩のクリエイターの方から、Blackmagic Pocket Cinema Camera Originalを譲り受けた。ある意味この再会は運命だったのかも、と自分に言い聞かせて、防湿庫に眠らせてましたが、去年改めて、引っ張り出してきまして、映像作品をいくつか作りました。

現代でも色褪せない魅力

確かに、現代の基準からすれば不便な点も多いカメラです。手ブレの制御は難しく、バッテリーの持ちも決して良くありません。私自身、ソニーのバッテリーを購入してケージに取り付けることで、この課題に対応しています。

しかし、そんな苦労を補って余りある魅力がこのカメラにはあります。それは、他のカメラでは得られない独特の映像です。デジタルでありながら、どこかフィルム的な温かみのある映像表現が可能なのです。

周辺機材

カメラにプラスして、下記を買い足した。

  • Metabones TスピードブースターSUPER16 0.58xアダプター

  • SIGMA 18-35mmレンズ

  • NiSi 動画撮影用フィルター SWIFT VND ミストキット 82mm

  • BMPCC オリジナル専用ケージ

これらをDJI RS 2に乗せて撮影したのがこちら。

このカメラは4k撮影はできないので、Dvinci Resolveで編集した際に4kにアップスケールした。カラーグレーディングももちろんDvinci Resolve。

ロケーションは秋田の田舎で、自然での撮影がすごくマッチしていて綺麗だった。他にも作品として残しているので、順番にアップしていきます。

まとめ

時として、最新の機材が必ずしも最高の表現をもたらすとは限りません。12年前のカメラが教えてくれたのは、機材の本質的な価値でした。どんな機材にも特性があって、それを使いこなして初めて価値になる。

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