体育の赤白帽が、餃子になった日
連日の雨で室内干しに嫌気がさしてコインランドリーに行くことにした。
今日は日曜日。
だから娘たちも学校が休みでついてくる。
1人だったら近くのスタバでチャイラテを豆乳に変えて飲むところだ。
娘たちを連れていくと予算がオーバーするのでスタバはあきらめて近くの100均で時間を過ごすことにした。
48分の時間を100均で過ごすのはなかなか苦しかった。
なくなりかけてた日用品や、トイレに飾りたいクリスマスの雑貨、娘たちの学校用品などカゴに入れながら、娘たちの買い物にも付き合う。
結局35分が限界で残りの13分はコインランドリーの駐車場で時間をつぶした。
携帯のタイマーが鳴る。
フカフカに乾いたはずの洗濯物を取りに行って思わず声が出た。
『あっ!』
あきらかふたまわりほど縮んだ赤白帽子。
フカフカに乾いた洗濯物と無惨な形で返ってきた赤白帽子。
車で待っていた娘(妹)がそれを見るなり放った一言。
『餃子』