ブースタープロジェクト関連。再び
きっかけは、前記『中山七里は「スタート」かから』、だった。
それで、また辻内智貴の『ラストシネマ』を読んでみたくなって、光文社文庫本を手にしてみた。
そうしたら、その文庫本の表紙カバーが映画化された映画の写真を使ったものだった。
「あら。。!これもか」と思った。
「これもか」と思ったのは、辻内智貴小説原作の映画は、『青空のルーレット』と『信さん』があることを知っていたから。
それで、検索してみた。
『青空のルーレット』は2007年11/03公開。
監督も、製作会社も知らなかった。
『信さん・炭坑町のセレナーデ』は2010年11/27公開、だけど、その前に福岡での先行公開がその年の5月にある。
製作会社は聞いたことないところだったけれど、監督は平山秀幸で、出演者に小雪や池松壮亮がいる。
そして、アソシエイトプロデューサーに三宅はるえがいた。。
前に、ブースタープロジェクト(&中林千賀子)について書いたことあって、
三宅はるえはブースタープロジェクトのプロデューサーだとの認識がある。
『信さん・炭坑の町のセレナーデ』が2010年なら、製作にブースタープロジェクトが関わっているのか?と思ったのだけれど、違った。
「三宅はるえ」で検索してみると、経歴は簡単なものでしかなく、フィルモグラフィの欄で最初に記載されている映画は2006年の『Love My Life』。製作会社が、タキ・コーポレーションとフェローピクチャーズ。
このフェローピクチャーズは『信さん』の製作会社。
『Love My Life』(2006)のスタッフ欄に中林千賀子の名前もあった。
ブースタープロジェクトは、中林千賀子が2006年に設立しているが、「ブースタープロジェクト」のWikipediaで最初にある映画は『さくらん』(2006)。
おそらく、と推測してみるに、
『Love My Life』で、三宅はるえは中林千賀子に出会ったのではないだろうか?
『Love My Life』の後にブースタープロジェクトが設立されたのだと思われる。
中林千賀子は、ブースタープロジェクト設立の前からプロデューサーをしていたけれど、三宅はるえについては良く判らない。とにかく『Love My Life』から、なのだ。
今回の検索で、興味深かったことがあり、ブースタープロジェクトについて。
再び書く。
ひとつには、『インザヒーロー』(2014)
この映画は、中林千賀子と三宅はるえがプロデューサーで、企画が李鳳宇。。
李鳳宇は脚本にも参加していてエグゼクティブプロデューサー。
話しは、着ぐるみ着用でアクションするスーツアクターに焦点をあてたもので、東映アクションクラブ出身でスーツアクター活動経験ある唐沢寿明が主演、だそうだ。
そうして、制作に木下直哉の名前があるのだ。。そう!あのキノフィルムズの。この時はまだキノフィルムズは設立されていない様で、製作委員会での記載は木下グループ。
これは、なかなか面白かった。未見なんだけど。
まぁ、面白いといえば、同2014年の『オーファーザー』もだけど。
制作会社が吉本興業で、製作総指揮に奥山和由がいて、中林千賀子はプロデューサーで、三宅はるえはキャスティングスタッフ、配給がワーナーブラザーズ。
2016年に桃井かほりが監督した映画がある。
そうして、2019年の『あの日のオルガン』。
ここにも李鳳宇がいた。
企画・製作総指揮が李鳳宇で、三宅はるえはプロデューサー。脚本と監督が平沼恵美子。
ここに中林千賀子の名前はなかった。
同2019年の『台風家族』。(監督・市井昌秀)
これのプロデューサーが中林千賀子で、製作はキノフィルムズ。配給もキノフィルムズ。
それから、『アイヌモシリ』(2020/10/17公開)。
この映画は、、「ブースタープロジェクト」の方に記載ないんだよねぇ。。??
しかし、「映画アイヌモシリ」で検索すると、チャンと出てくる。。まぁ、「ブースタープロジェクト」のHPにはチャンと記載されているんで、ヨシとしとこう(^_^;)))
プロデューサーが三宅はるえで、中林千賀子はエグゼクティブプロデューサー。
監督の福永壮志は、脚本と編集、更に共同プロデューサーにも名前がある。。
李鳳宇についても。チョツト。なるべく簡単に。
この人も。。注目!
1989年設立のシネカノン設立者として記憶していて。始めは配給だけだったけれど、1993年シネカノン製作映画『月はどっちに出ている』公開。
以後、『のど自慢』('98)、2000年に『シュリ』配給、'04ねに『パッチギ』や『誰も知らない』、'06年『フラガール』と『ゆれる』、'08年『歩いても歩いても』、など。
映画ファンドもやったりして(映画ファンドは数年で取り消しにあったが)、イケイケ?だったけど、シネカノンは2010年/01/28に破産。確か数十億円負債!
しかしだった。
「李鳳宇」で検索してみると、そこで撃沈していなかったのだ!
2012年『EDEN』を発表している。
この映画は、原田芳雄の企画だった様で、李鳳宇は、なんと!?(反原発運動活動中だった)山田太郎を主演(しかもゲイバーの)にしているのだ。
2014年に『インザヒーロー』、
2016年に『健さん』、
それから『あの日のオルガン』。
数十億円負債のシネカノン破産から、二年ほどので『EDEN』をつくっているって・・
ほんまかいな?!って感じ。