『侍タイムスリッパー』
11/16.sut./2024.
UNICUS上里で『侍タイムスリッパー』を観た。
ネット内で見かけた評判の良さに影響されてのことは明らかだ、と自覚している。
それでなんだか・・・
どうにも、ひっかかってしようがないことがあり、どうも良くない。
江戸時代末期の侍が現代にタイムスリップしてしまったという設定なんだが。
そこら辺のズレ感の描写シーンがいくつかあるわけだけど。
例えば、白米のおにぎりを美味そうに食べるシーンや、黒船来航140周年記念イベントのポスターを見て驚愕するシーン、など。
となると。。
先ず気になったのは、暦。時間感覚。
江戸時代は陰暦だったわけだが、それに関してのシーンはなかった。亥の刻とか丑三つ時とか。現代の時計を見て驚くとか。
そういえば、電気電灯についても、なかったと思う。
テレビに関してはあった。
真剣に関してもあった。重さが明らかに違うのだから、真剣をさして歩く時の腰の据わり方とか振り下ろし方とかの扱い方とか、違って当然。
映画に関してもだ。電気電灯映画も明治になってからのもの。
時代劇撮影現場に紛れ込んでしまったシーンで、そこで監督に怒鳴られるわけだけど、その後で、説明というか何者なのか?とかに関するシーンもなかったと思う。
現代にタイムスリップしてしまった侍の方の戸惑い感じはあったと(それも不完全で)思えるけれど、現代人たちの方はどうか?違和感がある。その侍の受け入れがすんなりしすぎていやしないだろうか?
もっとあってしかるべきではないか?
ラストシーンも。。?
あれはどうみたらいいのかなぁ~
真剣勝負をやり終えた、そこで終わって良かったんではなかろうか・・
要するに、ストーリー展開が不自然に思えてしまった。あるいは、脚本段階でのネリ込みが良くないか?
それで?と。それで結局なんなのさ?という感じがしてしまった。
だから、これのどこがどういいんだ?という思いがわいてしまう。少なくとも、公開映画館が増えてしまう程か?と。
一度、映画館で観ただけだから、私の観賞能力?が甘いかもしれないとの思いもある。
だけど、『カメラを止めるな』のがあたしゃずっと良かったなぁ、と思う。