風の又三郎・ガラスのマント
渡哲也→宮沢賢治関連映画で、この映画のことはアップしてなかった、と思うので。
『風の又三郎・ガラスのマント』
原作、宮沢賢治
プロデューサー、原正人
脚本、筒井ともみ、伊藤俊也
監督、伊藤俊也
音楽、富田勲
出演、早勢美里、小林悠、草刈正雄、すまけい、内田朝雄、樹木希林、岸部一徳、檀ふみ
製作プロダクション、ヘラルド・エース、テレビ朝日。
配給、日本ヘラルド映画。
冒頭、まず空撮シーンから始まる。
僕らは、空を飛んでいるかの様に、いや、風になったかの様に、この映画の世界に入っていく。
ここにはテレビも電話も車も登場しない。 戦前、戦後もしばらくはどこにでも見かけられたような、ハナタレ小僧のガキたちが元気に走り回る。子供たちはよく走る!
何よりも、自然がいっぱいだ。
ラストシーンは、子供たちが草原へ走りさっていくところ、その、むこうの空に、浮かんだ雲が、
………………又三郎のマントの形に。
検索によると、かりんという少女は原作にはいないらしい。
この、原作にはない少女を登場させ、少女を通して描かれている。
しかし。
映像が美しい。
撮影されたのはたぶん1988年の頃だと思う。
岩手県の協力をうけ、湯田町や遠野市など、各地でロケされた。 分校場はセット。 又三郎父子の家も。これらが建てられた場所もいい!
・・三好京三の小説『分校日記』の映画化作品や、『イーハトーブの赤い屋根』(78)も見た記憶があって、これまた美しい印象がある。
そほいふところにいってみたいとおもふ。
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