往復書簡・映画館の話をしよう「映画館でのわたしの流儀③」(山口雅)
大浦さん、お返事ありがとうございます。
しかし、私はショックを受けましたよ。なぜなら大浦さんが「CMは見ていない」とキッパリ断言されたからです。え、そうなの!?
これまでずっと当然のように誰もが上映前のCMも楽しんでいると思い込んでいました。先日ナゴヤキネマ・ノイに映画を見に行ったんですが、永吉支配人が私の顔を見るなり「CM、普通見ないでしょ!」と笑顔で仰いました。衝撃です。
気を取り直して、大浦さんの流儀のお話。楽しく拝見しました。
「ヒットしなかった映画」がみるみる回数が減って慌てるのは日常的ですね。皆さん同意ではないかと思います(CMと違って)
そう、「公開された映画をいつ見るか?」という問題。
私は、なるべく急いで見たい派です。「待ってた映画を少しでも早く見たい!」という素直な動機。そして「どうせ見るなら初動のカウントに貢献したい」という気持ちもあります。
シネコンの非情なまでの「初動が悪ければすぐ打ち切り! 上映回数一気に削減!」がわずかでも食い止められれば、ゆっくり見ようとしていた人も見られるチャンスが増えるかもという、ささやかな願いを込めてしまいます。
ミニシアターのようにスケジュールがあらかじめ決まっている場合も、やっぱり初日に盛り上がるとなんとなく勢いがつくじゃないですか?
徐々に盛り上がっていく映画もありますが、初日はお祭り気分で、単純にたくさん人がいたほうが楽しそうだなあという感覚がありますね。でも劇場スタッフさんは「初日満員、翌日数人」の落差の方がしんどいでしょうか。
しかし、実は私も個人的には「すいてる映画館」が大好きです。
座席もひとりぼっちで座りたい。両隣はできれば空いていてほしい。
こういうことをいうと怒られそうですが、コロナ禍の頃の映画鑑賞は最高でしたね。ガラガラな上に「座席をひとつ置きに座る」。あれは画期的に快適でした。もう今後、あんなことはないだろうな~。
ぎゅうぎゅう混み合って見るのも、もちろんそれはそれで良いものです。大ヒット映画はその雰囲気も一緒に味わいたい。『スラムダンク』はポツンと見るより満員で見た方がきっと面白い。満員なのにその一瞬で全員が息を呑み、サーッと静まり返る・・・とか、考えただけでワクワクします。
とりとめない話になりました。次のお題は「映画館とトイレ」でお願いしたいです。トイレが近い問題、私も抱えております。映画の前の飲食を控えめにしたり、いろいろ大変ですよね。
ちなみに関係ないですが、今回のヘッダー画像は、映画の後に今池で食べたよだれ鶏麺です。