
MOLLI AND MAX IN THE FUTURE / モリー・アンド・マックス・イン・ザ・フューチャー
SFとロマコメのハイブリッド映画。そのブレンド具合に味わいがあります。SF的世界観は壮大ですがディテールはチープです。

舞台設定がSFというだけで、男女二人の恋の掛け合いには違いないのでお付き合いして最後まで見ることが出来ました。

予算がないからかはわかりませんが、SFとして映像で見たい場面は事後に登場人物が振り返って語るというスタイル。

過去の出来事の再生に使うガジェットや、未来の出会い系アプリ、eスポーツの描写は逆にかなり丁寧です。

基本的に画面に映っているのはモリーとマックスですからセリフ量が多くてついていくのが大変です。

プーボックスというガジェットでお互いが付き合ったらどうなるかというシュミレーションを行う場面はSFとロマコメの見事な融合でした。


たぶん日本での劇場公開は難しいでしょうね。有名俳優は誰も出演していないし、SF映画としての新しい表現は使い古したエプソンプリンターの使い回しという感じなので見るべきものはありません。でもロマコメの本質であるもどかしさと清々しさは味わえると思います。
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