NOMADLAND / ノマドランド(2021年3月26日劇場公開)
この日本版予告編は見ても大丈夫です。どんな内容かを想像させる作りですし、ネタバレもありません。何より映画の持つ独特な雰囲気を上手く伝えています。
原作はジェシカ・ブルーダーが2017年に発表した『ノマド:漂流する高齢労働者たち』。本書英語のオリジナルタイトルの副題は「21世紀にアメリカで生き残る」とあります。それだけ今世紀において切実なテーマ。
各映画祭に出品された際のティーザー広告が面白い。これはテルライド映画祭。
金獅子賞を取ったヴェネツィア国際映画祭でのポスター。
これが本作の公式ティーザーポスター。
インターナショナル版公開ポスターはこのヴィジュアルのようです。
アートポスターも既に作成されています。それだけ芸術的な映画です。でも不思議と退屈ではありません、ある一定以上の年齢の観客には。もちろん全く響かない人もいるでしょうが、孤高映画としては最高峰だと思います。
「もののあはれ」がわかる日本人にも深く響く内容の映画です。
または「わびさび」の心境への理解に根ざした映画とも言えるでしょう。
フォックスが外れたサーチライト・ピクチャーズの最初の劇場公開作品です。