BLINK TWICE / ブリンク・トゥワイス
ガスライティングをど真ん中のテーマにした。挑戦的な作品。監督はゾーイ・クラヴィッツ。
ゾーイ・クラヴィッツと言えば、キャットウーマン役が思い浮かびます。監督としてのデビュー作の新感覚さに魅せられました。
主役のフリーダ(ナオミ・アッキー)がガスライティングの犠牲者なんですが、その巧妙な仕掛けにはまんまと騙されましたね。
首謀者はIT成金のスター(チャニング・テイタム)、よくこんな奸計を思いつくなぁと感心するレベル。しかしその内容は人権蹂躙も甚だしい。映画の冒頭に注意喚起のテロップが流されるレベルです。
映像設計として上手なのが、白い衣装を多用することで表向きはイノセンスを装いながら裏で進行している邪悪なことに対比させている点です。邪悪なことは赤色で表現されています。
それから特筆すべきはチャンダ・タンシーの音楽ですね。既存挿入歌のタイミング、選曲も抜群のセンスです。ただかなりデリケートな内容の映画なので日本の配給会社が買い付けていないのもわかります。
日本公開の情報があれはココに追記します。
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