CHAOS WALKING / カオス・ウォーキング(2021年11月12日劇場公開)
ライオンズ・ゲート製作によるパトリック・ネスのベストセラーYA小説の映画化。
デイジー・リドリーとトム・ホランドのダブル主演。それぞれスター・ウォーズ、スパイダーマンという超人気のフランチャイズの主役が次に選んだ新しいフランチャイズが『混沌の叫び』シリーズというわけですが。
残念ながらこの出来では原作3部作の第1作『心のナイフ』"THE KNIFE OF NEVER LETTING GO" を映像化した本作で終わりそうです。
いくら人気俳優だからって言っても大体ティーンが主役の原作に20代半ばの2人をキャスティングしたことがそもそもの間違い。
そしてメイヤー役にはマッツ・ミケルセンと、キャスティングで客を引き寄せようという魂胆がまる見え。映画の内容がそれらの役者をうまく溶け込ませているのならいいですが、ビッグネームに映画がひっぱり回されていますね。
SF映画なのにほとんどの舞台が森の中や草原で、役者のギャラが高過ぎて絵作りに予算を割けなかったのが容易に想像できます。ほとんど西部劇のような印象でしかなかったです。
このティーザーポスターを見て、どれだけ原作ファンが楽しみにしていたことか。
世界観が確立しているベストセラーの映画化に人気俳優をキャスティングすると時としてこういう本末転倒が起こります。明らかに無名の俳優を有名にするのに最適なフランチャイズなのに。
この映画の製作過程自体が「混沌の叫び」。
(追記)日本版ポスターが解禁です。
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