THE NEW MUTANTS / ニューミュータンツ(2021年2月3日配信公開)
最も不幸なマーベル映画です。全米の公開日が5度も延期されようやく2020年8月28日に全米公開されたのですが酷評でした。ホラー描写をウリにしましたが、集合スーパーヒーローものとして全く盛り上がらないんです。『ファンタスティック・フォー』(2015年:20世紀フォックス)と同じ過ちです。
94分の尺で5人のヤングミュータントですから、過去エピソードを描いたとしても1人20分弱ですよ、しかもこの映画の主筋を描く必要があるからあまりに無理があるプロット。結果誰もキャラが立たず撃沈。
2018年に日本版の予告編が公開されています。その頃の映画会社のロゴはまだ20世紀フォックススタジオ。まさか公開時には20世紀スタジオになっているとは。
この80年代風のポスターが示すように、まず全体的にダークです。雰囲気もストーリーも。若者たちの過去のトラウマに引きずられたまま映画は進みます。
このメンツではダントツ人気のアニヤ・テイラー・ジョイを主役でもないのにセンターにするとか、色々中途半端。
こんなに完成度の低い、本国版ポスターは初めてです。宣伝のスケジュールがズタズタにされた影響でしょうね。
基本ヴィジュアルはこれを使っているようですが、落書き=若者というステレオタイプな思い込みが台無しにしています。
出演者達の苦悩の叫びが聞こえてきそうです。ディズニーオリジナル映画だって配信に傾倒しているのに、傘下の20世紀スタジオ製作の映画の宣伝に力を注ぐはずないですよね。
(追記)日本ではDVDスルーとなりました。
(追追記)アマゾンプライムで2021年2月3日より配信公開されたみたいですね。ディズニープラスではないのが不思議です。