G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ / SNAKE EYES: G.I.JOE ORIGINS(2021年10月22日劇場公開)
「日本的な要素を正しく取り入れますので、とても特別な映画になるでしょう。」と来日会見で語ったロベルト・シュベンケ監督。本当にそうでした。
ここまで本気の忍者アクション活劇はハリウッドでも、時代劇が廃れて久しい日本でも最近はなかったと思います。
予告編からもわかるように、アクションがソリッドで目指そうとしている忍者映画のレベルがまず今までと段違い。
スカーレット(サマラ・ウィービング)のコスも忍者にずっと寄せてきています。こういう細かいところの演出に抜かりがないです。
日本といえば東京、東京といえば新宿というステレオタイプから脱却して線路沿いの空き地という限定的な場所でのアクションの組み立てなど正しい日本的要素を取り入れた工夫がいっぱい。
また本格的な寺社仏閣で内閣府の協力のもと1ヶ月のロケを行ったことも、映像に深みを与えています。日本の家屋の奥行きの効果を活かしていました。
ただ、ちょっとストーリーが複雑なのとシリアス路線なのでアクションシーンがもっとあっても良かったかな。でも魅力的なスネークアイズ誕生秘話でした。