
LITTLE JOE / リトル・ジョー(2020年7月17日劇場公開)
ジェシカ・ハウスナー監督の色彩感溢れる演出が見事。
ほとんどのショットに赤色とペパーミントグリーンを使い映画の全てをコントロールしている様が、「リトル・ジョー」が人間を操っているように思わせる演出。
どうです、このプロダクション。犬の鳴き声だけが効果的に使われているのにも驚きました。
アリスを演じるエミリー・ビーチャムの魅力もこの映画の大きなチャーム。
「リトル・ジョー」のデザインも不気味さを漂わせていて、この映画の主役たり得るアピアランス。
それから劇伴に伊藤貞司の「Watermill」からの曲を使っているのもなんというか凄い異化作用でした。
映画を構成する部分が全体を規定するのだと改めて思い知らされました。ハイブリッドな映画芸術の進化を見ました。
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