見出し画像

MINARI / ミナリ(2021年3月19日劇場公開)

2021年劇場公開予定作品の中でもとりわけ前評判の高い、リー・アイザック・チョン監督作品。

画像1

「PLAN B」と「A24」がポスターの下部に見えます。鬼に金棒な製作布陣。"staggeringly powerful"とは「打ちのめされるほどパワフルな」です。

画像2

確かにパワフルです。打ちのめされるかどうかは観る人のライフステージによります。アメリカン・ドリームを求めてアーカンソーへやってくる韓国系移民の物語。

画像3

父親ジェイコブ(スティーヴン・ユァン)の希望に満ちた表情と呆然と立ちすくむ母親モニカ(ハン・イェリ)の対比をワンショットで表現する卓越したシネマティックセンスを感じます。

画像4

息子デヴィッド(アラン・キム)を中心に物語は展開します。父親と母親の意識のズレや、韓国からの祖母来訪、劇中「ヒルビリー」と揶揄されるアーカンソーのアメリカ人達との交流などがバランスよく描かれてストーリーが分厚くなります。

画像5

そのエピソードが幾重にも積み重なった果てに訪れるシークェンスにこの映画の主題が凝縮しています。そこに生えているのが「ミナリ」(韓国語でセリ)です。

(追記)日本版ポスターが解禁になりました。

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?