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PAPILLON DIGITAL REMASTER / パピヨンデジタルリマスター版(2025年1月31日劇場公開)

堂々とした映画でした。昔の映画はこうだったということを思い出させてくれる映画、しかも今回のデジタルリマスター版再上映は東劇という昔ながらの映画館。2回観に行って貴重な映画体験でした。

パピヨン(スティーブ・マックウィーン)とルイ・ドガ(ダスティン・ホフマン)

ダルトン・トランボの遺作、しかも特別カメオ出演までしていて感慨もひとしお。独房にいるパピヨンがココナッツを差し入れてくれたルイのことを絶対に看守に言わないという場面は正にダルトン・トランボ脚本ならでは。

友情を深めていく二人

最初はお互いの利害の一致から近づいた二人が、損得を超えて友情を育むというストーリーの流れが見事に表現されていました。特に独房でのお勤めを終えたパピヨンに再会した時のルイの表情が忘れられません。

再開を喜ぶ二人

パピヨンの心象風景が描かれる数々の場面、それらのシーンによりパピヨンというキャラクターに深みが加わり映画の醍醐味が増しています。パピヨンが夢の中の砂漠で人生を無駄にした罪を問われる場面は刺さりました。

絵画のような海での遭難寸前のショット

フランクリン・J・シャフナー監督を作家主義的に追っかけて観てこなかったので改めてその斬新な表現の多彩さに驚きました。シネラマサイズのスクリーンで映画館で観たからこそ気が付く本作の芸術的側面です。


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eigadays
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