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IL SIGNORE DELLE FORMICHE / 蟻の王
詩人・劇作家アルド・ブライバンティ(ルイージ・ロ・カーショ)の物語。
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蟻の王と言われているのはアルドが蟻博士だから。芸術・学術活動をしているところに学生が集う平和な時。それは長くは続かなかったという映画だから当然暗い話です。
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演劇の指導をしている場面で、生徒たちを叱り飛ばす場面はアルドがいわゆるいい人ではなかったという側面も描いておきたかったからというジャンニ・アメリオ監督の意図をティーチインで来日中のルイージ・ロ・カーショが語っていました。
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映画の後半は裁判シーンです。教唆罪(イタリア語でplasio)に問われたアルドの苦悩と共に、ウニタ紙の記者エンニオ(エリオ・ジェルマーノ)の共闘が描かれます。映画はどちらかというと裁判の方に重きを置いているようですが、前半の悲喜劇のメリハリが弱くカタルシスが立ち上がりにくいのが残念でした。
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いわゆる、過去の実話を描くことで現代の問題に再度照明を当てる系映画です。ラストのドリーミーな映画の奇跡を目撃できる以外は見どころの乏しい映画。
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