SUPER / MAN THE CHRISTOPHER REEVE STORY / スーパー / マン クリストファー・リーブ・ストーリー

日本時間2025年2月17日の早朝にその受賞が発表されました。2025年英国アカデミー最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品です。

デナとクリストファー・リーブ

クリストファー・リーブのことは1978年の『スーパーマン』でファンになり、『ある日どこかで』も大好きな映画なので気になっていました。落馬事故後の彼のことはニュースで聞く程度のことしか知りませんでした。このドキュメンタリーを観て改めて彼が如何に卓越した（スーパー）人（マン）であったのかを知り、その彼を支えた妻デナの献身に心打たれました。

スーパーマンの飛翔シーンのカッコ良さは今でもいちばん

クリスの長男マシューと長女アル、次男ウィル（デナの実子）の3人のインタビューがこのドキュメンタリーの基軸です。そのほかスーザン・サランドン、ウーピー・ゴールドバーグ、グレン・クローズなどのハリウッドの俳優達の貴重な証言で構成されています。クリスのいちばんの親友はロビン・ウィリアムズだったようですが、彼の証言はもちろんありません。

車椅子の姿で公の場に度々登場していたクリス

事故から4年後の米国アカデミー賞の舞台で、車椅子で登壇するクリスの姿、その堂々としたスピーチには涙が出ました。その後の彼の活動により当時全米に20万人はいると言われていた脊椎損傷により動けない人々に多大な勇気と社会的な関心が向けられることになっていく様子が克明に紹介されます。現実でもクリスはスーパーマンのような活躍をした人でした。

クリスがスーパーマンになるまでとなってからの物語も多く語られます

かなりの情報量ですが、現実世界においてもスーパーな活躍をしたクリスのドキュメンタリーの英語タイトル、スーパーとマンの間に /が入っている意味がよくわかるドキュメンタリー映画。 特に18ヶ月の間にクリスとデナの最後を看取った子供達が今も続けている社会啓蒙活動に取り組む姿には大いなる希望を感じます。