100 YEARS OF WARNER BROS / ワーナーブラザースの100年
まずこの動画をご覧ください:
映画好きにとって堪らない瞬間は期待して映画館に足を運び、予告編やら映画泥棒が終わった後にWBのロゴが映し出される瞬間です。
ワーナーブラザーズスタジオ創設から2023年で100年ということで様々な特集がメディアでくまれています。MAXが制作したドキュメンタリーの紹介です。
どうも全体は2時間のドキュメンタリー。創設から1960年代までがVolume1。60年代後半からのVolume2ではドキュメンタリー手法の映像作家たちの紹介からスーパーヒーロー映画に至るまでが描かれます。
WBスタジオの最初の人気者はリン・タン・タンという犬だったというのが面白い。
そして世界最初のトーキー『ジャズ・シンガー』についてかなりの尺を割いて背景が説明されていました。
ヴァイタフォーンというサウンド技術で他のハリウッドメジャーに完全に差をつけたと説明されるパートは知らない事ばかりでした。
『民衆の敵』が製作された背景や『戦慄のスパイ網』を巡るナチスとの関連などアメリカ近代史を勉強しているかのよう。時代とワーナー・ブラザース映画が密接に関係していたことがわかります。
『カサブランカ』がスタジオにもたらしたものの大きさも思い知らされました。
ジャック・ワーナーの造反事件についても客観的に事実を描いて、感情的な部分は当時を知る関係者に語らせるなど緩急を上手く使った見応えのあるドキュメンタリー。後半ではTV製作にも乗り出したワーナーブラザースがABCの為に製作した『ルーツ』について多くの時間を割いていました。