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CANDYMAN / キャンディマン(2021年10月15日劇場公開)

日本版の予告編はB級ホラー風に宣伝しています。実はA級ホラー映画。

キャンディマンとは誰か?という謎解きをアート創作のリサーチという目的に脚色しているのがまず新しいし、素晴らしい。

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キャンディマンが誰かというのは割と早い段階で解ります。問題はキャンディマンが現代のシカゴに出現した目的です。それを解き明かすことは黒人の歴史を掘り返すことなのです。

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アンソニー・マッコイ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)のアーティスとしての、のめり込みが、開いてはいけないパンドラの匣を開けてしまいます。

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本国ポスターはキャンディマンの文字が5つ並べてあるので自ずとその呪文が伝わります。キーカラーが黄色なのはキャンディマンのコートの色からですが、ジャーロ(イタリア語で黄色)映画の意味合いもあるでしょう。

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ところがそんなアーティスティックな視点を持ち込んで宣伝をしたくない日本の配給会社はちょっとあり得ない改変を行っていますね。

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英国版ポスターは、その辺のポイントを分かっている訴求をちゃんとしています。この作品の共同脚本・製作にジョーダン・ピールが関わっていることからもただのホラー映画ではないことが解ります。細かいところまで色々と唸らされました。


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