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THE LAKE - บึงกาฬ / ザ・レイク

世界中で怪獣映画が製作されるのは、怪獣を自然の脅威のメタファーにして人類に警告を与える物語が現実味を帯びているからに他なりません。今度はタイから。

その足跡から結構な大きさの怪獣を想像しましたが、実際は9メートルです。ただ造形はかなりおざましく、しかも1体ではないという工夫も見られます。

冒頭で少女と怪獣の会合が描かれ、わかってるなぁと思ったのも束の間、警察が出てきてからグダグダなメロドラマが始まって、肝心の少女と怪獣というコンセプトが吹き飛びました。これでは平成ガメラシリーズに到底及ばない。

怪獣の卵を度々登場させる割には、その卵の物語への絡み方がちゃんと描かれていないので観客には無駄な場面が多いなという印象になります。

タイ産の怪獣映画ということで期待したのですが、そもそも映画としてプロットがちゃんと立ち上がっていないのが致命的でした。かといって怪獣アクション場面がいいかというとそれほどでもなく、リー・トンカム監督にはもうちょっと頑張ってもらいたかった。

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eigadays
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