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特撮のDNAーウルトラマンジニオロジー

楽しみにていたのですが、多くの点で大変不満な展示会でした。

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2020年9月28日からはガラモンとケムール人が展示されていました。

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特にケムール人が登場した回のウルトラQのタイトルは「2020年の挑戦」ですから、これだけは満足でした。

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まず、問題なのは「ウルトラマンジニオロジー」というタイトルをぶち上げた割りに、その系譜がわかるような展示になっていないことです。

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誕生の背景などほんのさわりでしかなく、アカデミックな分析視点が皆無で。基本的にプロップを単に並べただけの展示でした。

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例えばこのポーズが生み出された背景とか、そういう事に全く興味がないキュレーション。成田亨のことも一枚の複製絵画の販売の説明のみ。

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ウルトラ警備隊のユニフォームの展示も、マネキンにすら着せないベタおき。

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しかも信じられないことに、ウルトラマンの変身スティックもウルトラセブンのウルトラアイもこんな展示です。これは許せないレベル。

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『シン・ウルトラマン』の造形に至る説明展示をするのがジニオロジーではないかと思うのですが。

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そして、ウルトラ兄弟の生首のオンパレード。全身立像もありましたが、照明の当てかたに工夫が全く無く迫力にかけました。

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円谷プロの他の特撮作品の展示もありましたが、ウルトラマンの系譜とはなんの関係もありません。

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国立映画アーカイブで開催中の『映画羅生門展』など参考にして、ウルトラマンシリーズへの本格的な芸術的解析を望みます。

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