DON'T LOOK UP / ドント・ルック・アップ(2021年12月10日劇場公開)
今のハリウッドの第一線級の役者たちがバチバチと火花を散らすコメディ。
大統領執務室での役者の勢揃いは迫力があります。
メインの演者の出演料だけでも100億円はくだらないでしょうね。
ただ役者が豪華なだけでは、映画としては凡作に終わりがちです。ところがアダム・マッケイの手にかかると実にリアリティと説得力のある映画になるから不思議。
アリアナ・グランデもよくこんな際どい役を受けたなと思うくらい、彼女が演じることでアメリカ・ショウビズ界のカリカチュアが成立します。
ティモシー・シャラメが出てきた時にはお前まで出てるのかと笑いました。演じてる役者たちはこの物語の趣旨をよく理解しているから演技が吹っ切れているんですよ。
それでいて、鋭い現状批判になっているところが清々しかった。映画でしかできない大風呂敷の楽しい拡げ方の好例です。彗星の衝突ですからそれは劇場で見るに越したことはないです。
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