![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101221264/rectangle_large_type_2_11759ac1caf90f0560d87be3a870579f.jpeg?width=1200)
EL CIUDADANO ILUSTRE / 笑う故郷(2017年9月16日劇場公開)
『コンペティション』の劇中映画の原作者ダニエル・マントヴァーニ(オスカル・マルティネス)というキャラはこの作品から既に出てきていたのですね。ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン監督のスタイルを確立したブラック・コメディ。
![](https://assets.st-note.com/img/1679822124738-M6ytiIKcaC.jpg?width=1200)
ダニエルがノーベル文学賞受賞を授与され、受賞スピーチに既にこの映画の主題である批評(または評価)を巡る考察が明示されていてスリリングです。
![](https://assets.st-note.com/img/1679822350060-maKhxY0QBo.jpg?width=1200)
故郷サラスに凱旋して名誉市民(本作の原題)として表彰を受けるのですが、受賞会場まで消防車で送られるのが象徴的。本作はこういう憎い演出が満載。
![](https://assets.st-note.com/img/1679822721834-4oAeswFYAI.jpg?width=1200)
ノーベル賞授賞式で悪態をついた割には歓迎ムードの地元を気に入った様子なのもダニエルの複雑な一面をさりげなく表現しているのも上手い。
![](https://assets.st-note.com/img/1679822741871-wZ6lzV5BXQ.jpg?width=1200)
元カノと会ってから、ストーリーが一気に動き出します。そこからの展開がなんとも言えず面白い。ダニエル役を日本俳優で演じさせるなら古舘寛治がいいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1679822935376-FFOlMrcDjc.jpg?width=1200)
ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン監督は前作が建築、最新作が映画、そして本作は文学と、題材の選び方にセンスを感じます。どの作品も視点がコメディの距離感からの批評眼なんです。現代アルゼンチン映画の最前線を走っていると思います。
いいなと思ったら応援しよう!
![eigadays](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25290166/profile_f9f7619c13bf66d203f9a8aef7082a91.jpg?width=600&crop=1:1,smart)