シャダー映画を観る。THE ROOM / ザ・ルーム

米ケーブルテレビ局AMCが運営する「Shudder（シャダー）」はホラー映画専門の動画配信サービス。そのシャダーが製作した映画。

新居に引っ越して来た、カップルの話。単にオルガ・キュリレンコのファンなので観ました。

その家の壁の奥に隠し部屋があって、その部屋を開けることでストーリーが転がり出します。予告編は2分以上で長いので、20秒のティーザー予告をどうぞ。

お話は『VIVARIUM / ビバリウム』とよく似ています。比べてみると映画美術的には『ビバリウム』の方がこだわりを感じる分、印象が深いです。

本作の印象が浅いのは、物語の導入でこのカップルの思慮の浅さが露呈するからです。登場人物の選択する行動に説得力があまりないという印象のまま進みます。

微笑みながら雪を見つめるオルガ・キュリレンコ。こういういいシーンもあるのですが、ストーリーの詰めが甘く、展開の必然性に乏しいという欠陥があります。

未体験ゾーン映画の1本として公開するなら、ある一定の集客は望めるのではないかと思います。

「未体験ゾーンの映画たち2020延長戦」でオルガ・キュリレンコは『ザ・クーリエ』という映画で大活躍しているようです。