BONES AND ALL / ボーンズ アンド オール(2023年2月17日劇場公開)
演者達は超一流です。では何が問題かというとプロットでしょうか。
主人公マレン(テイラー・ラッセル)の孤独がそれほど伝わらないうちに謎の男サリー(マーク・ライランス)続いてリー(ティモシー・シャラメ)に会うので結構終盤まで映画はハッピーオーラに包まれます。
マーク・ライランスはどんな役でも私たちの目をスクリーンに釘付けにしますね。本作ではかなり気持ち悪い役なんですが彼が出てくると、よっ!待ってましたとなります。
いまいちノレなかったのはゴア度が結構高いので物語の進行を妨げているというか、映画のトーンがゴアに引き摺られてラブロマンスを楽しめないという現象が起きてます。ゴアは好きなんですけどね。
例えば、マレンとリーがキスをする場面にしても共食いしちゃうんじゃないかと心配になり楽しめないという感じ。
日本版ポスターですら、「世界が賛否両論」と言ってしまうレベルである意味ドン引きする観客が多いのかと。シャラメのファンには結構直視できない場面もあるし。