THE BEACH BUM / ビーチ・バム まじめに不真面目(2021年4月30日劇場公開)
俺たちのマシュー・マコノヒーが帰って来ました。
妻が資産家なので高級スポーツカーも乗り回し放題の詩人ムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)
その妻が交通事故で亡くなり無一文になるんですが、悲劇性が全くありません。
ビールをがぶ飲みし、放蕩詩人の常軌を逸したライフが95分間描かれます。ストーリーはあってないようなもの。
ちゃんと詩をタイプしているシーンは、申し訳程度に挿入されます。
ビーチ・バムとはずっとビーチでぶらぶらしてる人。そういう人物にフォーカスを当てるだけで映画文法は無視。ずーっと酔っ払ってる状態の映画なんです。見ていてしみじみ幸せな感覚が脳を満たします。はっきり言って最高です。
闘魂鉢巻を頭に巻いた、ザック・エフロンもちょっとだけ遊び仲間で登場とか、悲しみの差し込む間がありません。それはそれで稀有な事。
詩人の人生を詩的+映画的に描き出すなんて、ハーモニー・コリン監督にしかできませんよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?