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ETERNAL BEAUTY / エターナル・ビューティ

映像作家クレイグ・ロバーツという新星がイギリスから登場しました。

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サリー・ホーキンスをキャスティングした時点で、この作品の成功は約束されたもの。それほど彼女が演じたジェーン役に負うところが大きい映画。

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彼女が纏う服は基本的にブルーです。このブルーがある演出意図を持たされて度々画面に登場します。

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ハル・ハートリーの『アンビリーバブル・トゥルース』っぽいショット。見事にブルーです。

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ブルーと来れば、レッドが相対する色として容易に想起できます。そのレッドは落ちぶれたミュージシャン役、最近では『もう終わりにしよう.』でも活躍していたデヴィッド・シューリスの基本カラー。

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ジェーンはスキゾフレニック、統合失調症患者です。その彼女の奇行に振り回される家族とのエピソードが中心。その描き方は虚実入り乱れて時にはドリーミー。イ・チャンドンの『オアシス』のようです。

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タイトルは化粧品のブランド名。ワーキング・タイトルは『IN MY OILS』。実際劇中に"I'm in my oils"(この上なくしあわせ)というセリフがよく出てきます。サリー・ホーキンスの奇行がイノセントに見えてくるパワフルな演技が見ものです。

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