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MIDWAY / ミッドウェイ(2020年9月11日劇場公開)
夏といえば戦争映画。138分の実に半分以上が戦闘シーンのローランド・エメリッヒ監督作品。
「ドイツ人としての責任感があった。多くの命が失われる戦争には勝者は無く、敗者しかいない。だからこそ、二度と起きてはならない戦いを描いたこの映画を日米の海兵たちに捧げる内容にしたかった。」とエメリッヒは語っています。
ただ、わざわざビッグバジェットを割いてハリウッドが負け戦を描くわけはないので、アメリカのWAR HEROESを讃える映画になっています。
今の戦争映画だなと思ったのは、空母を撃沈する為に戦闘機が突っ込む角度からの映像です。砲弾の中をくぐり抜けていく戦闘機からのアングルはライド感覚。
そして、魚雷発射のタイミングをギリギリまで引っ張るので、みたことの無い戦争映画のシーンが眼前に展開します。これだけでも見る価値はあるかと。
山本五十六海軍大将を豊川悦司、山口多聞少将を浅野忠信が演じていて作戦計画の立案・実施・完了の様子が事細かに描かれるので納得の配役でした。
こんなキャラクターポスターまでありますから。
ただ、この映画の制作費を出した中国の会社への配慮からか中国版ポスターからは日本人俳優の姿は消されています。
韓国版のポスターからも日本人俳優の存在は消されていますね。國村隼も南雲忠一中将役で出ているのに。
総じて、戦闘シーンの迫力は文句なく楽しめると思います。ただ中国資本の映画なので日本人に対する加害者告発のシーンもあります。それとどう向き合うかはそれぞれでいいと思います。
私はエメリッヒ監督の鎮魂の意味合いを込めた作劇に敬意を評します。
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