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LAST AND FIRST MEN / 最後にして最初の人類(2021年7月23日劇場公開)
ヨハン・ヨハンソンの最初の監督作にして最後の作品。
日本での劇場公開が決まったので見てみました。
ティルダ・スウィントンがナレーションです。「20億年後の最後の人類」だと自己紹介しています。また「第18の人類」とも言っています。ただでさえ人間離れした容姿の彼女がそのヴォイスを人間離れした無機的な口調で私たちに語りかけます。
映し出される数々の主に共産圏の廃墟は、日本の観客には容易に「使徒」を思い出すことが出来るはずです。ヨハン・ヨハンソンのコンフォーティングな音楽にそれらの映像が重ねられ億年の旅へ誘われた感覚です。
オラフ・ステープルドンの同名小説にインスパイアされた音楽と映像を融合させた芸術形態です。
私には使徒の襲来により20億年の間に、17回滅ぼされてきた人類の最後の希望をその作り手が観客に託しているかのように感じられました。
日本での宣伝もそのような感覚を想起させるものですね。
(追記)日本版ポスターが解禁。
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