WRATH OF MAN / キャッシュトラック(2021年10月8日劇場公開)
今度のジェイソン・ステイサム、ものすごく怒ってます。
ジェイソン・ステイサムの持つインヴィンシブルネス=絶対負けない強さを最大限に利用したノワールアクション映画。
実は、フランス映画『ブルー・レクイエム』のリメイク。それをガイ・リッチーがよりダークに、暴力的に再構成。
ティーザーポスターでは、喪に服している様子のジェイソン・ステイサムが拳銃を握りしめているヴィジュアル。
ところが、劇場公開版ポスターでは拳銃は握っておらず沈鬱な表情のまま。深い怒りを溜め込んでいるかのような表情のジェイソン・ステイサム。
ロシア版のポスターでは悲しみに暮れた男の心情がより深く伝わります。
怒りを表す英単語の中でも神の怒りとして使われるWRATH(ラース)をタイトルに使用していることからも、この作品の持つただならぬ怒りが伝わります。
『ジェントルメン』の軽快さ、コミカルな調子を一切封印し、重たくて、悲しいダークノワールを相変わらずのキレキレ描写で描いています。時系列を入れ替える手法はちょっと上手くいっていないところもありましたが、ガイ・リッチー監督が本気出せば映画を一気にダークにすることぐらい簡単と言わんばかりの本格的なクライムアクション映画。
(追記)日本語タイトル、ポスター解禁です。