HALLOWEEN KILLS / ハロウィン KILLS(2021年10月29日劇場公開)
ホラー映画としてはかなり大胆な構成です。まあこのフランチャイズ12本目ですから新機軸の導入は不可欠ですよね。
ブギーマンが窓際に立ってこちらを見つめている場面を多用して、私たちの記憶の中にあるブギーマン=恐怖を呼び起こそうとするサブリミナルな効果を狙っています。
ストーリーは前作の直後から始まります。巧いのは1978年のエピソードを足がかりに1963年にまで遡るアヴァンタイトル。物語の厚みが増します。
ローリー・ストロード(ジミー・リー・カーティス)との対決も引き続き、話の中心として機能しています。
焼け爛れたマスクの効果も絶大で恐怖度合いが倍増し。
10月15日より劇場&配信公開で2021年のハロウィーン興行に打って出てるわけですが、これはヒットしそうです。何よりデスカウント数はシリーズ中最大じゃないかな。ユーモラスなシーンもあり、今までのシリーズでは描かれることのなかった群集心理など野心を持ってこのフランチャイズを延命させようとしているのが伝わります。
日本でもハロウィーンの3日前に劇場公開でバッチリのタイミング。フランチャイズが40年を経過して進化しているのがよくわかります。