
I'M THINKING OF ENDING THINGS / もう終わりにしよう.(2020年9月4日配信公開)
今の時点で、ネットフリック配信新作映画の最重要作品だと思います。
当初はブリー・ラーソンがキャスティングされる予定だった主人公の「若い女性」役を演じるのは今年大ブレイクのジェシー・バックリー。
いろんな表情を見せてくれて、ジェシー・バックリーをずっと見ていられる映画。
彼女が新しい恋人、ジェイクの両親を一緒に訪ねるというプロット。母親役のトニー・コレットがこれまた怪演を披露しています。
迷宮に入り込むような感覚を味わう為の映画です。どんなに不思議かというと例えば.....
唐突にこんなエンドロールが出たりします。
吹雪の最中にアイスクリーム屋に立ち寄ったりします。原作ではデイリー・クィーンなんですが、許可が得られずに地元の「タルサアイスクリーム」に変更になったようです。とても気色悪いシーンになってます。
また、1996年刊行のニューヨーカー誌の辛口映画評論家ポーリーン・ケイルの『こわれゆく女』についての批評が語られたりします。
『オクラホマ!』というミュージカル映画が大胆にその影を本作に落としています。
イタリア語のポスターを見るとthings(=それら)が単数形のla(=それ)になっていたりと、これから迎える秋の夜長にぴったりのサイコ・スリラーです。
わからないからつまらないのではなく、わからないことが楽しい映画。監督・脚本のチャーリー・カウフマンも観た人が自由に解釈して欲しいとインタビューで言っています。ネタバレしてるので観た後にどうぞ。
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