「Fukushima 50」と映画.comの3.11の記憶 ニュースPVプレイバック／2021年3月3週
※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部のスタッフ数人でチャットし、この1週間で得た“気づき”、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事なども交えて、PVの傾向や推移を思い思いに話しています。
3月8～14日 順位まとめ 1～5位
1位
2位
3位
4位
5位
振り返りチャット開始
本日の参加メンバー
尾崎秋彦 お待たせしました、はじめられたらと思います
大塚史貴 はい、始めましょう
岡田寛司 OK！
尾崎 ニュースPVランキング振り返り、3月8～14日の集計です
5位：勝地涼＆中村蒼が令和のタカ＆ユージ、薫は富田望生!? 「ネメシス」4月11日から放送
尾崎 平均の2.2倍でした
大塚 この作品は、純粋に放送が楽しみですね。タカ、ユージ、薫ときたら、「あぶない刑事」。好きだったなあ。今作では、あくまでも「伝説的な刑事ドラマの伝説的な刑事」に憧れているという設定ですけどね。
岡田 設定に笑っちゃいました（爆笑）。
・仕事終わりには横浜のバーでマティーニを嗜む
・令和の時代であっても簡単に銃をぶっ放す
岡田 上はまだしも、下はあかんですよ…。
尾崎 あと、ドラマの情報出しは毎週、何かしらランキングに入ってきてます。読者の関心の高さが伺えます
大塚 何せ75人以上のキャストですからねえ。まだまだ控えています。
岡田 大塚さんは、撮影現場、ちらっと見学されたんでしたっけ？
大塚 私は、衣装合わせのタイミングでちらりとプロデューサーを取材しておりました。
岡田 ということは、（「ネメシス」P）北島直明プロデューサーの連載記事もまもなくアップされる感じです？
大塚 3月下旬から4月頭くらいじゃないですかねえ。初回放送日に近い方が注目度もあがるでしょうから。
岡田 なるほど！ 僕、このメディアトレーニング回が好きなので期待しております～！
大塚 ありがとうございます。今回も興味深い話が聞けておりますので、楽しみにしていてください。
4位：原田知世＆田中圭「あなたの番です」映画化決定！ パラレルワールドを描く、新たな物語
尾崎 平均の2.8倍 これも言ってみれば、ドラマネタですね
大塚 秋本康さんが企画・原案のやつですね。ドラマ版を見ていなかったので、これを機に見てみようか………
尾崎 ドラマ放送当時、かなり話題になってましたね。記事に「放送中にTwitterの世界トレンド1位を5度獲得」という記述がありますが、なんかめちゃくちゃすごい、ということは伝わってきます
岡田 映画では「もし、住民会に菜奈ではなく翔太が出席していたら」「そして、あの“交換殺人ゲーム”が始まらなかったら」という設定。「ミステリードラマ」でも無くなる可能性ありですよね。がっつり恋愛ドラマに振る可能性もあったり（笑）
尾崎 かなり大胆な舵切りですよね きれいに完結した作品でいかに続編をつくるか、においてパラレルワールドとは。しかも、作品の核だった“交換殺人ゲーム”を消滅させる？というのもすごい…どうなるんや
大塚 続報が楽しみですね。
3位：綾波レイの等身大フィギュア、181万円で販売 2メートル越えのエヴァ初号機も
尾崎 平均の約3倍でした。エヴァネタは今週は一本だけランクインでした
岡田 税込み価格181万5000円！ 安…高……安い…わからない。
大塚 これは、インパクトが強烈ですね。エヴァファンは魂持っていかれそうですねえ。
尾崎 ちょっと良い軽自動車くらいの値段 でも等身大フィギュアってすぐ売れるらしいですね。以前、アニメ「冴えない彼女（ヒロイン）の育てかた Fine（フィーネ）」の特集をやったときに印象的なエピソードありました。その作品でもヒロインの等身大フィギュアを200万円くらいで発売したら、すぐに完売したと（※追記 税込み198万円で10体限定発売も、購入希望者殺到のため20体に増産したとのこと）
大塚 完売するのか…!?
岡田 ひえー、すげー…でも、フィギュアが欲しいという欲望は分かってしまう…。尾崎君、先週「シン・エヴァ」チケット買ったと言ってたけど、見たの？
尾崎 「シン・エヴァ」見ました！ 午前中に1回見て、スクリーンを出たその足で夕方の回のチケット買って、2回目を見ました
岡田 最速リピート（笑）
大塚 ははは、最高のお客さんだなあ。
尾崎 2回目見終わったあと、「このままもう一回見れるな」と思ったくらい。家に帰ってAmazon Prime Videoで、「シン・エヴァ」冒頭12分の映像を3回繰り返して見てたりしてて、流石に「俺は何をやってるんだ」と怖くなりました
大塚 愛すべき人種かとｗ
岡田 あー、早く見ないと！
尾崎 笑 別にエヴァには詳しくもないですし、そこまでめちゃくちゃ好きだとは思ってなかったんですが、まさかそんな自分がここまでになるとは…。ぜひ早く見てください！
2位：週に一度、不思議な少女との“秘密の逢引” 「裸の天使 赤い部屋」予告編
尾崎 平均の約3.8倍でした
大塚 木下ほうかさん主演作ですね。見出しの引力に誘われた方が読んでくださったんでしょうね。
あらすじ：江戸川乱歩の短編小説「畸形の天女」を現代にアレンジし、不思議な少女に出会った会社社長が体験する愛欲地獄を描く。
尾崎 本作、いろいろあって鑑賞する機会があったんですが、木下ほうかさんも、ヒロインの中山来未さんも、ま～熱演でした。
岡田 愛欲地獄というパワーワード…！ 窪田将治監督の乱歩映画「屋根裏の散歩者」「D坂の殺人事件」、なにきっかけか忘れちゃったけど見ているんだよね。この作品も気になる。
大塚 「屋根裏の散歩者」は、私も見ていますねえ、そういえば。
尾崎 「D坂の殺人事件」は、僕が駆け出しも駆け出しのときに、舞台挨拶とかいろいろ取材したな～と懐かしくなりました
尾崎 ↑の記事、取材場所がシネマート六本木だ…懐かしい…
大塚 6年前かあ。
岡田 シネマート六本木は懐かしい！（※2015年6月に閉館）
尾崎 東京の劇場において、マスコミ席（最前列）と舞台が最も近い劇場のひとつだったんですよね。写真が撮りづらくていつも苦労したな…
大塚 シネマート六本木、もう12～13年前かな、週刊誌のカメラマンと芸能系ウェブメディアの記者が舞台挨拶終了後に取っ組み合いのケンカをして、みんなで止めに入ったのを思い出しました。
岡田 どんな状況ですか、それ（笑）
尾崎 その話が一番おもしろい。また別の機会に聞くとして（絶対聞きたい）、シネマート六本木の話になっちゃったので、ランキングに戻ります！
大塚 はい、別の機会に話しましょうｗ
尾崎 今週の1位はこちらです！
1位：金曜ロードSHOW!で「Fukushima 50」！ 本編ノーカットで地上波初放送が決定
尾崎 平均の約5.8倍 1カ月前に掲載した記事が首位でした
大塚 放送日が、忘れてはいけない特別な日の翌日でしたからね……。
尾崎 これはもう納得の結果ですね リファラーは「検索」が最も多かったです。平たく言うと、作品について検索した人が多かった＝熱量の高い視聴者がたくさんいた、という
岡田 「本編ノーカット」「地上波初放送」ってのも大きいかもね。それにしても10年か、早いなぁ。
大塚 あの日、まだ映画.comの編集部は新富町にあった頃でしたから…
岡田 大塚さんに前から聞きたかったんですけど、あの当時、映画.comはどんな状況だったんですか？大変な状況だったというのは、容易く想像つくんですが、実際に現場ではどんな変化が起こっていたとかあったりします？
大塚 あの日以降、しばらく普通の映画のニュースが出せなくなりましたね。海外の製作決定というニュースを出しても、そりゃあ誰も読んでくれませんよね。取材ももちろん、試写も何もかもが中止でね。それから10日後くらいに沖縄国際映画祭から連絡があって「映画祭前のカウントダウン期間だけど、沖縄に来て少しでも明るいエンタメのニュースを書いてもらえないか？」って。
大塚 それで、カウントダウン期間と映画祭の開催期間と合算すると10日以上、沖縄に滞在して取材に明け暮れていたのを覚えています。当時は沖縄国際映画祭って3月に開催されていて、めちゃめちゃ寒い時期だったんですよ。ふとした瞬間に「あれ、こんなところで何してるんだっけ？」って思う瞬間もありましたね。ただ、映画祭としては来るゲスト全員の思いが合致していたから、募金活動とかいろんな切り口で書きまくっていたんじゃないかなあ。
岡田 内側はそんな感じになっていたんですね、初耳です。色々考えちゃうんですよね、3月11日が来るたびに。「今、書くべきか、書かぬべきか」っていう思いは、今後一生抱えて仕事していかなければならないと、改めて思います。
尾崎 これまでの10年の意味を噛み締め、これからを生きるということ。手垢のついた言葉かもしれないですが、畢竟するにそれ以上に大事なことなんてないなと思います
大塚 編集部は窓ガラスも割れて、パソコンも吹っ飛んで、めちゃくちゃでしたね。いったん築地本願寺にみんなで避難して、そこから各々帰宅、自宅待機って感じで。私は部下の女性を家族が迎えに来るという新橋駅まで歩いて送って行って、そこから会社に一泊したんだった……。
尾崎 貴重なお話をありがとうございました！ このままだとどこまでも話してしまうので、一旦、振り返りは区切りとさせていただければと思います
大塚 お疲れさま！！
尾崎 今週もありがとうございました！ お疲れ様でした～
岡田 お疲れさまでしたっ！！