2016年7月に起きた、私立高校相撲部における体罰事件について
正直、この話はあまりしたくない。
約8年も前の話かもしれないが、私にとってはとても最近の出来事。
かと言って全部完璧に覚えていない。
報道されたのは、2016年の12月。
同年7月に保護者から学校に相談があったらしい。
一番被害を受けた生徒は、私にとって高校に入学してから初めて出来た友達だった。
練習終わりの風呂で、一緒に頑張ろうとよく話していた。私と彼は、県外の中学から入学してきたということもあり、仲間意識のようなものが特に強かったと思う。
私が相撲部に所属していたのは4〜8月。その期間に大会が3回あった。6〜7月頃が一番体罰があったような気がする。
報道に出ていた、ゴムハンマーを使った殴打やデッキブラシを使った体罰も事実。(デッキブラシの件は当時の監督とコーチがゲラゲラ笑いながら、自慢げに話しているのを聞いて初めて知った。)
当たり前のことだが、ゴムハンマーで叩かれると痛い。それで頭や肩、背中を叩いていた。
私も監督に肩をゴムハンマーで叩かれたことがあった。(軽くだけど痛い。)
そして、ノコギリを下に腕立て伏せをさせていたり恐喝があったのも事実。
…報道にはなっていないが、この体罰を他の部員にもやらせていた。完全にいじめだった。
ただ、私にそれをさせることはなかった。
私と彼が、特に仲が良いことを知っていたから。
また彼に会えるなら、まずは謝罪したい。
当時、私がしたことは、友達が体罰を受けたことを両親に相談をしただけ。
ただ、両親は私が体罰を受けたわけではないと聞き流すだけ。
通学路に警察があったため、相談をすることも可能だったかもしれない。
また、自分が身代わりになってでも学校に相談するべきだったのかもしれない。
今になって後悔しかない。だから、彼に会えるのなら謝罪したい。
だから…私にとってこの事件は思い出したくもないことだ。
報道されてからの全校集会で、校長の上っ面だけの謝罪があったが、私は今も許していない。当時16歳でも口だけだなと分かった。
警察からの事情聴取も校長室だった。話せる訳ないでしょ。当時親父と一緒だったが、余計なことを話すなと釘を刺された。
学校に記者の方がたくさん来ていて、私も取材を受けた。(当時のクラスメイトが、相撲部の子いると話したから。)
なら、なぜ今この事を書いたのか。
昨今、教師の性加害が話題になった。その教師の処遇についてニュースや新聞で取り上げられている。
私は、体罰も同様に厳しい罰則があるべきだと思うからだ。昔は当たり前というのは通用しない。
この件のように、明確な凶器を用いたものがまた起こるから。
そして、被害を受けた生徒に対するメンタルケアの強化も大事だと思う。
私自身、この事件をきっかけに授業の出席率が下がったり精神的に不安定になった。所謂PTSDの症状だと思う。
ただ、周りの協力が不可欠で理解を得られないと難しい。私は根性論で丸め込まれた。
だから、メンタルケアを強化してほしい。
これが私自身が体験した、2016年7月に起きた私立高校相撲部で起きた体罰事件です。
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